ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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郵便受けに
2008年 03月 29日 (土) 19:03 | 編集
うひひひひ。
いきなり品のない笑いを洩らして恐縮です。(笑)
仕事がたてこんで、だんだんボロキレっぽく感じられてきた体を引きずるようにして、
一階にゴミを捨てに行き、帰りがけに郵便受けを覗いたのでした。
そうしたら、コレが届いていたのです。『琉球の織物』展の招待券!
minngeikann
長年、とっている朝日新聞のサービスに申し込みしておいたのでした。
購読料を払い続けている甲斐があるってもんです♪
 
Mさんっ!!! 参りましょう!!!!!
開催期間中、日をかぎって、邸の公開もあるもよう。ああ、楽しみ。
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帯留のはなし。
2008年 03月 23日 (日) 16:00 | 編集
まだ、着物を着ようとも思っていなかった一昨年のこと。
ちょうど着物を着始めていたMさんと、富岡八幡宮の骨董市に行ったことが
ありました。(富岡八幡さんの境内には、毎月第一・第二日曜に市が立ちます)
いろいろ冷やかす中で、Mさんの足がふと、古い帯留を並べたお店の前で
止まりました。
「着物を着始めると、こういうものにも目がとまるんだよねえ」。
その言葉に、ふうん? と頷いただけだった私。
関心がなかったこともそうですが、もし着物を着始めたとしても、
帯締だけで精一杯のような気も、ちらりとしていたからでした。

さて、実際に着始めてみれば、案の定、「帯締を締めるだけで
もう、めいっぱいです~!!!」な感じでした。(笑)
それに、帯留とともに結ぶ三分紐がいかにも頼りなげに見えて、
あれじゃ解けてしまうのでは? なぞと要らぬ心配をしたものです。
そんなわけで、最初の一カ月間は帯締一辺倒でした。
それが変わったのは、2007年3月にスパイラルマーケットで開催された
帯留展に行ってから。
さまざまな帯留に息を呑み目を奪われ、おまけに、スパイラルマーケットでは
帯留に合わせて、真田紐も切り売りしてくれていたのです。
ふだんは茶器などの箱を縛るために使われる真田紐。丈夫でかわいく、
なんといってもお安い。(笑) わずか数百円で手に入ります。
それに力を得て、その帯留展で「和菓紙」なる、和菓子の型で抜いた
愛らしい帯留を手に入れました。
──あとは、はい、ご想像どおり。転がるように帯留への道を走りはじめ、
今では、帯留なしだとなんとなく物足りない思いがするのでした。

いつかは桐箱を誂えたい。という憧れを抱きつつ、いまはお菓子の空き箱に
ちょこちょこと並べています。
obidometachi 動物ものが多いですね。
最近は、珊瑚や翡翠などで作られたものにも興味があるのですが……。
気づいたときにゆっくりと、欲しい帯留を手元に集めていきたいなと思います。
そうそう、「日本のおしゃれ 帯留 池田重子コレクション」(アシェット婦人画報社)
を読んだときは至福でしたねえ──。高いので購入はしておりませんが、
いずれ手元に置いて、日々眺めてはヨダレを流したいと思っています。(笑)
思いがけず神保町。
2008年 03月 19日 (水) 23:55 | 編集
父から連絡があって、急遽、神保町に行ってきました。
ちょうど必要な資料も探したいところで、渡りに船のタイミング。
ちょうど着物も着ておりました。
コーディネートは上野公園デエトの折とまったく同じ。
神保町気分(?)を盛り上げるために、こんな手ぬぐいをバッグに忍ばせました。
huruhonnichi1huruhonnichi2  居並ぶ本たち。
アケモドロ作、恵文社一乗寺店の古書市手ぬぐい。本屋街にぴったりな柄かと……。(笑)

短時間ではありましたが、充実していました。着物2年目、9回目の外出です。

後で母に電話して、なにげなく「ちょうど、もらった紬を着てたから
そのまま出かけた」と伝えましたら、「ふだんに紬を着てるの? 
もったいない!」と叱られました。 
でも、今現在の手持ちのウール(ホツレてる)や木綿(赤だよ、赤)では、とても
電車には乗れませんことよ。
いずれ木綿の素敵なのを作りたいものです。伊勢とか、唐桟とか。
ああキリのない欲望よ。
琉球の布に惹かれて
2008年 03月 18日 (火) 13:29 | 編集
このところ、「琉球布紀行」(澤地久枝著/新潮文庫)を持ち歩いています。
沖縄に二年間居を移した澤地さんの、ノンフィクション・ライターとしての
すぐれた力量と、着物~布への想いとがみごとに調和した、読み応えのある
一冊。そのうえ、文庫版にも写真が豊富に使われていて、なんとも贅沢な
時間を味わえます。

「琉球布紀行」を幾度も読みなおしながら、じぶんの中に在る琉球の
布や柄への想いの強さを興味深く確認します。
遠く深く、遺伝子の中に眠る血縁があるのか、あるいはイカット(絣)に
つながる記憶なのか。はたまた、実家でつねに目にしていた布への、
刷り込まれた愛情なのでしょうか。

紬に関わらず、琉球の布の作り手たちの元を訪れたい気持ちが膨らんでいくのを
感じます。そう遠くはない昔、文字どおり血税として、作り手の血と汗、涙が
織り込まれた布の歴史──。

柳宗悦氏の著書を紐解き、あるいは岡部伊都子氏の「小さなこだま」(創元社)、
田中優子氏の「きもの草子」(淡交社)なども併読しつつ、いっそう想いは深まります。
歴史を経たうえでの恩恵を、傍観者・ヤマトンチュのひとりとして授かる痛みと、
直接には作り手にお返しのできないリサイクルの形で手にする申し訳なさとを
しっかりと意識しながら。同時に、深く感謝して……。

いずれきっと、なろうことなら5年以内にじっくり琉球を訪れたい。
そして、作り手の元で直接布を手に入れることで、僅かなりと技術の存続に
貢献できたらいい。そんなことを思うのでした。

chiisanakodama 岡部氏の「小さなこだま」。装丁は愛らしく、中はハード。
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平成二十年四月一日から、日本民藝館で「琉球の織物」展が開かれます。
楽しみでなりません。
春色コーディネートの幸せ
2008年 03月 17日 (月) 18:41 | 編集
さて先日、手にした琉球紬。
今回は熟考のうえ。きもの生活2年目の冒頭で掲げた、

・一カ月たってもなお、欲しいと思える
・一週間着続けたいと思える

という条件を充たしたきものです。えっへん。(?)
昨年11月~今年2月の4カ月間は、じつに茶系の紬3枚のヘビーローテーションで
しのぎました。つづく3~4月に着る紬は、先日も登場した、桜色の紬1枚のみ。
(一昨年は小千谷紬を4月に着てる! 暑かったわけだよ……)

いくらなんでも──、ということで、はい、淡い色のものを探していたのでした。
春色紬に、カシミール名古屋帯。帯留「宵の桜」がしっとりとおさまって。
春色コーディネートに、ひとり、にまにまと顔を緩ませながら出かけました。
haruiro01haruiro02 お見苦しい背中、お許しを。

さくさくと着て、背中の皺もそのままに(をい)、桜羽織をまとって
出たのですが。
早足もあって暑くなり、けっきょく羽織は脱いでしまいました。
背中が気になって気になって。なにがあろうと、できるだけ美しく着なければ
なりませぬねー。当たり前のことですが、反省。(着物2年目/第8回目)
雀になった日。(その2)
2008年 03月 16日 (日) 13:05 | 編集
さて、Miさんのお宅でひとしきり小躍りしたあと、例によって出てきました。
「オナカスイタ」の一言が。
慣れておられるMiさん、はいはい。じゃ、時間もいいし出かけましょう、と
プロ技であっという間に数枚の着物と帯を大きな袋にまとめて下さいます。
持ち帰るには重いので、郵便局から送ってしまおうという算段です。

こんなにお世話になったのですから、せめてランチくらいワタクシが、
と心づもりしながら大きな袋を持って、意気揚々と出たのはよいのですが。
──ヘタレなわたくし、歩き出すなりMiさんに言ったものです。
「あの。郵便局までタクシーで行っちゃ、いけませんか……?」
いえだって、着物だから肩に掛けられないうえに、なんといっても空腹
だったんですよー。Miさんの眉がきりっと上がります。
「なに言ってるの、うみうしちゃん! もー、ちょっとほら、貸しなさいっ」
かろやかに肩に担いでくださるMiさん。さすがプロのスタイリスト!
てか、ヘタレですみません。(汗)
「これのどこが重いのよ?」とお叱りを受けつつ(笑)、10分弱歩いて郵便局に
着きました。てきぱきと手配をいただき、あっという間に荷造り完了。
翌日手配で発送しました。Miさん。本当に申し訳ありませんでした&
本当にありがとうございますっ。

せめても、ということで、居心地もよくお味も◎の「甘味処銀亭」へご案内。
平日の昼間、人も少なく落ち着いてゆっくりといただけました。

甘味どころのランチと侮るなかれ。ごはんものに雑穀が混じっているうえ、
たっぷりの豚汁もついてくるので、少量のおかずでも腹もちがよろしいのです。
ラストにちょっとした甘味もついて、お値段が1050円。客にとっては
なんともコストパフォーマンスのよろしい、嬉しいランチなのでした。
そんなランチでお礼になったのかは、おおいなる謎。

Miさんの打ち合わせ時間が近づいてくる中、もう一軒、嬉しい場所に
連れて行っていただきました。
もうすぐ閉店のギャラリーで、インドシルクの布地、幅110cm×5mほどが
格安で売られているというのです。
見た目はムガシルクっぽいその生地の、あまりの安さに愕然としながら
(ええと、ユニクロの男物ジャケット価格)、迷わず購入。これなら着物にできずとも、
いろいろ活用できますもの。

そんなわけで、それは濃い数時間を、分けていただいたことでした。
ただもう、感謝でいっぱいです。
翌日届いたのはitadakimono1 ひいい、ピーちゃん、踏まないでっ。
そしてさらには、itadakimono2 左端が「この子」。色が飛んじゃってます。(汗)
着物って、楽しい。
雀になった日。  (その1)
2008年 03月 15日 (土) 15:13 | 編集
きんきじゃくやく【欣喜雀躍】雀がおどるように、こおどりして喜ぶこと。 by広辞苑第五版

つい先日、上の熟語をまさに体で表す出来事がありました。ひとさまのお宅で
ほんとに小躍りしました。ええ、着物を着たままで。
それは、3月6日のことでした。

以前勤めていた会社でお世話になって以来、親しくお付き合いが続いている
スタイリストのMiさん。ほんのちょっぴり私よりお姉さんのMiさんには、在職中も
それ以降も、長きに亘りさまざまに教えていただくことが多く、頭が上がりません。
(「あら、それにしちゃ態度が大きいじゃないのー」と言われそうですが、たんに
甘えているのです(笑))

フリーの仕事はとつぜん受注が入ることも多く、数時間前には空いていた
スケジュールがあっという間に埋まってしまうこともよくありまして。
第一線でばりばり働くMiさんも実にお忙しく、しばらくお目にかかれませんでした。
そんな中、先日ようやく、半日だけできた時間に、お宅にお邪魔したのです。
その理由というのが「母や伯母や従姉妹たちの着物があるんだけど、どれも
わたしには小さいのよー。よかったらうみうしちゃん、見てくれない? 
好きなのあったら、持ってってね」なる、ひれ伏したいような素敵なお申し出だったのです。
尻尾を振り振り(ヨダレもちょっと垂れちゃったかも(笑))、渋谷に飛んで行きました。

お邪魔するなり、視線が一箇所に釘づけになりました。
模様替えされた室内は、以前にもまして明るくて、窓際に190cmはあろうかという
巨大なパイプハンガー(なんとロケ先のオーストラリアから持ち帰ったとか)に、
ずらーりとかけられた着物、羽織、帯などなど。
ああっ、ヨダレが。いやその前に鼻水がっ、すみません洟かませてくださひ。
と大騒ぎ。着物を着て、一見よい女風(!)にしていったというのに、
Miさんの前では子どもと同じですよ、まったく。

次々と広げられる帯。まとわせていただく着物たち。いちいち小躍りしながら
鼻の頭をふるわせ、「え、この帯もいいんですか?」「わ、これも欲しいです(をい)」と
ぴいちくぱあちく騒がしいことこの上なし。
中でも一枚、シミや裂けがあるのですが、どうにも私の心を鷲づかみにする
やわらかものがありました。
「すき」。着物に向かってこっそり囁き、鏡の前で羽織らせていただくと。
──ああ、それはよく似合うのでした。
果たしてどこまで再生できるか分かりませんが、でも、この子(という感じの着物
でした)とは、なんとかお付き合いさせていただきたい。
小紋というよりは付け下げの柄いきにも見えますが、詳しくは悉皆屋(しっかいや)さんで
聞いてみましょう。
たぶん、若い女性用に誂えられた初々しいような色遣いと柄ですが、どうか、
着物の神様。この子が私と付き合ってくれますように……。

そんな着物と出逢いつつ、けっきょくのところ、外着となるのはたぶん、その子だけ。
ほかに、お召し2枚、銘仙1枚を普段用にいただくにとどまりました。
帯も、型染め風・切り嵌め風などの染帯に、愛らしい臙脂の刺繍帯、そして半幅帯の
4点を。道中着も1枚、いただきました。
われながら抑制が利いて──、というより、はい、好みがはっきりしていたのですね。
しかし普段着用の銘仙の一枚は、ホントなら12歳くらいまでだろうなあ。という色柄。
室内のみでこっそり着よう。

いただくものを選び終えると、こんどはMiさんのそれは素敵なお誂えの着物たち・
帯たちを拝見。あー。3桁の着物はモノがちがう……、眼福でございました。ふふふ。

長くなったので、続きと写真はまた次回に。
とりあえずこの日着て行った着物は、春とはいえ風が冷たかったので
いつもの結城紬に薔薇刺繍帯、プラス文鳥帯留。
barasihuuobi01barasishuuobi02
文鳥帯留を見たMiさん。「霊力がないときの“尾白”※にそっくり~」と、喜んでくださいました。(笑)
(着物2年目/第7回目)

※尾白(おじろ):
 『百鬼夜行抄』(今市子著/朝日ソノラマ)に出てくる妖魔。夜は烏天狗風だが、
 昼は霊力が落ちて「ちょっと大き目の白文鳥」姿となる。そっくりの“尾黒(おぐろ)”もいる。
 ojirooguro 右が尾白。
コーディネートはむずかしい……
2008年 03月 14日 (金) 13:49 | 編集
上野デエトの折、ひよささんと着物話していて、「そうそう」と共感しあった
ことがあります。この日のコーディネートについて、でした。
じつはひよささん、ブログでも書いていらした、伊勢木綿の仕立上がりを
初おろししてくださったのでした! そして私もいちおう、カジュアル感を
じぶんなりに出したつもりの着物姿。資料館めぐりや、上野公園散策なら
これでばっちり、なのですが。
「もし初めから“韻松亭”に来ることが決まってたら、コーディネートを
変えてましたよね」
「そう! これだとちょっとカジュアルすぎて」
というので、コーディネートの匙かげんの話でまた、しばし盛り上がり。
着物のコーディネーションは物語を作っていくようなものだ、と
あらためて感じたのです。

「着物でお出かけ」の際、どの場面が自分にとってのメインか、が
コーディネートを決める眼目となります。
食事をすること。映画を観ること。ショップめぐり。散策。
どこに焦点を定めるのかで、かなり迷います。
みごとに嵌まれば大満足だし、出かけてみてズレたな、と感じれば、
シュミレーションしなおして、次回にむけてまた、知恵を絞る、の繰り返し。

たとえばもしこの日、あらかじめ「韻松亭」に行くことになっていたなら。
たぶん、私はスケジュール的にムリをしてでも、一昨日の記事で触れた
取り置きの琉球紬を、受け取りに行った、かも知れません。
春らしい着物で、資料館でも浮かず、食事の場でも雰囲気になじんでくれそうな
気がするから。

などと申しましても、かぎりない自己満足に過ぎない話ではあります。ただ、この
「取り合わせを考える時間」もまた、楽しいのですよねえ。
わずかな手持ちのものを、どれだけ活かすことができるか。
妄想と想像に満ち充ちた物語世界が、すぐそこに──!(笑)

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