ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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雀かわいや。
2008年 11月 16日 (日) 23:24 | 編集
とある土曜日、miさんとデエト。前回お会いしたのは六月でした。
その日にmiさんがめぐり会った、納戸色のざざんざ、さらに同じ日に
入手した秋葉絢さんの雀の帯留をお披露目してくださいました。
1108-21108-1 
三分紐の組み合わせに、目が釘付け。
うーん、なんてよくお似合いなことか。しめていた帯は、これまた
昨年だったかのデエトの折に、灯屋2で手にされたもの。手持ちの小物類は、
ふだん洋服の折に持っておられるものばかり。
すべてが前からの約束事のように融けあうコーディネートで、以前、本で読んだ
言葉を思い出しました。たしか「帯であれ着物であれ、好きなものを集めていけば、
(そのときは似合うものが手元になくても)いずれぴったりとくるものが
巡ってくる」といったことでした。

この日は蕎麦「流石」でのんびりランチしてから、灯屋2さんで楽しく長居。
なにかにと目に止まるものばかりで、困ります。(笑)
その後、mi さんお薦めのとある展示会に伺ったのですが──、ことの
顚末はいずれまた。着物2年目/63回目でした。
1108-31108-4
神楽坂「遠音」で購入した手提げ。見た目も好みなうえ、容量たっぷりで
大助かりです。「井上企画・播」という会社が作っているそうな。
(あっ! 国立博物館のすぐそばにショップがあったとは!!! よ、寄ってみたかった……)
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音に迷いつ、手さぐりで。
2008年 11月 15日 (土) 16:45 | 編集
京都から戻った翌々日の夜は、マトリョミンレッスン。
昨年も幾度となく着た組み合わせで、先生にも馴染みの
着物のはずが、「いつもと違った感じ」との声が。
お? 昨年と変わったところといえば、半衿だけ。
去年は絹地にビーズ手刺繍の灯屋2オリジナル半衿一辺倒。
(ほぼそれしかなかった、ともいう(笑))
今年は、古裂やハギレを安く入手しては、半衿にしようと企んで
いて──、この日は気に入りの古い江戸裂でした。
ごくごく小さなスペースながら、やはり半衿の印象たるやなんと
大きなものかと実感。すごいぞ半衿。(なのに照明で飛んでしまった(汗))
あ、それと帯締めの位置を若干、下目にしてますね。
1106 (着物2年目/第63回目) 
肝心のレッスンは、「三歩進んで四歩さがる」感触。
練習を重ねれど、まちがうとみょーーなクセがついていたり、
なにやら音が定まらなかったり。
いつもそうだけれど、「うまくいったかな♪」と思えた次のレッスンで
たいてい引っかかる……、バレエのときもそうだったなあ。
むずかしいものです。
それでも焦らずへこたれず。なんとか弾けるようにとの思いさえあれば、
もすこしマシになれると信じつつ──。

この日は別の意味で収穫が。初めて、マト仲間4名でレッスン後に飲み。
忘年会会場下調べ、の名目のもと、なにかと盛り上がって、気づくと
0時を回ろうかという頃合。き、近所でよかった……。
ひとり、着物旅。
2008年 11月 14日 (金) 16:09 | 編集
といっても、11/3、4の一泊のみ。
折しも気候のよい連休真っ最中、源氏物語フォーラムの最終日にも
さしかかって、京都の街は歩くのも覚束ないほど混みあっていました。
わりに近々にはっきりと予定が決まったこともあり、電話をかけること
5軒目でようやくとれた宿は、八坂神社から歩いて5~6分の場所。
京阪四条で電車を下りて歩きはじめたものの、着物姿でキャリーを引きつつ、
うねる人の波間を縫うのはなかなかに気を使うワザ。ふだんなら15分と
かからぬ距離のはずが、倍ほどの時間をとられます。宿に着く頃には、
全身が汗ばんでいました。

3日夜は、食事会。昨年から一年間、お世話にもなり、なによりも文学に
対峙する誠実さや、生きる上での姿勢について教えていただいた先生、
そして編集者Hさんとの会は、誕生日だったことともあいまって、
忘れられぬ夜となりました。
翌4日は、ひとり奈良へ。一度も行ったことのない正倉院展に足を
運んだのですが、なんと60分待ちの看板が。連休後の平日だからと
考えるのは、誰しもおなじだったのか──、と肩を落としました。
本を持ち歩いていたのは幸いでした。1/3ほど読んでいた新書本を
ちょうど読み終えるころ、館内に入れました。人の頭の間から、ときおり
垣間見える宝物を時間をかけて拝観します。
この二日前に、NHKの「新日曜美術館」で特集されていたこともあり、
イヤホンガイドの説明も頭に入って、2時間弱を堪能しました。ほんとうは
宇治へも足を伸ばしたかったところ、疲れてしまって今回は見送り。
鹿の写真を撮って満足します。(残念ながら話しかけられはしなかった……)
1104-11104-2
一両日で、着物2年目第60回目&61回目、11/1とおなじ組み合わせです。
何度も水をくぐったとおぼしい古い縮はあくまで軽く、藍染の筒描も
洋服でいえばデニム感覚。心もちも裾さばきも、かろやかでした。
着物旅 | - | - |
ふたたび、骨董市へ。
2008年 11月 06日 (木) 23:33 | 編集
前日、大久保先生が〆の言葉として言ってくださったのが、
「ぜひ、明日も着物を着て出かけてくださいね♪」でした。そう、先生はよく
雑誌上などで「習うより慣れろですよ」と繰り返しておられます。
運よく、次の日は11月の第一日曜日。となれば、はい、先月初めて行ってみた、
新井薬師の骨董市が開かれる日なのでした。

新しいコーディネートで出かけるぞ、と張り切ったのはよろしいのですが、
この日は底冷えのする寒さ!
母にもらったストールこそ持って出ましたが、上にもう一枚、必要だった……、
それとアレです、ストッキングですとかババシャツですとか、防寒用品が
必要な季節になったのですねえ。

ちょいと遅れ目に着いて覗いたら、先に着いていたmimitara2さんが
本日はモノが少なく、2箱のみだと教えてくれます。
ひととおり説明が終わり、それぞれが欲しいものを手にして立ち上がって
みれば、すぐそばに顔見知りの方が。思わず手を振り合ってしまいました。

で、前回は初めてということもあり、じいっと考えていたワタクシ、今回は
茜染めの古裂を入手しました。中央にツギがあるので、帯揚にしようと
思ったのですが。顔近くに持っていくと映りがよいのですよねえ。
うーん、ツギは見えちゃうけど、半衿にしようかなあ。

この日は大きめの柄いきが好みの紬に、以前手に入れた更紗帯。
前日に聞いたアドヴァイスを忘れないうちにと、あちこち引いたり、
合わせたり。帯締の位置にも、自分なりに気を使ったことでした。
コツを手や体が覚えてくれるまで、何度も試してみなくては。
1102-1a1102-2a
前日と比較すると、後ろ帯の位置があきらかに低いですねえ……、
もともと結ばないで締めているので、なんとかうまいこと、帯位置を
キメたいものです。(着物2年目/第59回目)
目からウロコがほろほろと。
2008年 11月 06日 (木) 02:13 | 編集
さて、ようやく11月のイベント報告──。
まずはのっけの11/1から、個人的に意義深いイベントが控えていました。
それは大久保信子先生による〝あなたに似合う着こなし講座〟。
参加希望者はそれぞれ、自分なりのコーディネートで着物を着て行き、
先生にいちばん似合う合わせ方をアドヴァイスしていただく、という企画。
人形町は「ころもや」さんの催しです。
じつは、前回は申し込みに間に合わず、虎視眈々と次のチャンスを狙っていたのです。

大久保先生には、かねがね、雑誌『七緒』(プレジデント社)誌上や
『クロワッサン』(マガジンハウス)誌上でのお教えに、学ぶことが
多かったのですが。
じっさいにお目にかかって、お人柄にいっそう惹かれました。
品よく、美しく、しかしユーモアを忘れない視線で、ご自身がこれまで
得てきた着物のコツを、惜しみなく分け与えてくださいます。
しかもついていたことに、「着物2年生の人たちに向けて」といった
サブテーマもあり、まさに今ぢゃないかとひそかに喜びました。

この日は総勢8名の生徒でした。ひとりひとりに「今日、教わりたい
ことは?」とお尋ねになり、それぞれ異なる返答に基づいて、
ひとりずつが前に出て長襦袢姿になってのご指導。
ちょっとしたコツを教わるたびに、全員から「おお」とか「ああ、なるほど」
の声が上がります。
初対面の両隣の方たちと、何度も顔を見合わせては笑いあったり、
「おもしろいですねえ」と頷きあったり。
ほんとにね、半衿5mm、帯幅5mm、あるいは帯位置1cm弱、といった
ビミョウな違いが、その人にぴたりの雰囲気をかもし出してくれるさまは、
やはり見入らずにはいられませんでした。

最近、出版なさった『手ほどき七緒 大久保信子さんの着付けのヒミツ』
(プレジデント社)に載っていることはもちろん、『クロワッサン』誌の特別編集
〝着物の時間2〟での毬谷友子さんとの対談で語っておられたこと、
あるいは女優さんに着付けるときと、一般の人がふだんに着て歩くときの
違いなどなど、具体的なアドヴァイスに満ち満ちた講義が進んでいきます。
2時間30分があっという間でした。

ちなみにわたしがお聞きしたかったことは、「まさに2年目なのですが、
どうも渋好み。それを、先生が初めにおっしゃった〝可愛くて上品〟な
雰囲気にまとめるには、いったいどうすれば……?」でした。
「あら、大丈夫よ、じゅうぶん雰囲気出てるわよ」。──褒め上手な先生、
まずはかならず、褒め言葉をかけてくださいます。それから、「あとは
こことここに気をつければいいんじゃないかしら?」といった温かい助言が
プラスされるので、じつに呑みこみやすいのでした。
半衿の出し方についても、本だけでよくわかっていなかった点を、実際に
手でなぞって「ココとココとの幅を揃える、って意味なの」と示して
いただいて、初めて合点したり。
関西と関東の着付けの違いや、関東で主流の〝裾つぼまり〟な着方の
ポイントも、実際に「ここ」と引っ張っていただくと、ようく分かりました。

惜しむらくは、カメラを入れ忘れてしまったこと。あの場所で、スタッフの方に
撮っていただいたなら、もっと鮮明な記録が残ったでしょうに……。
せめてもと、帰宅してから写真を撮ってみました。
1101-1a1101-2b
先生が決めてくださったお太鼓。うっかりいつもの
角だし風に結んで帯枕をして行かなかったため、帯を結んだ上に載せて
くださいました。まろやかなカーヴが出ています。
うう、やっぱり暗かった。カメラを忘れたことだけは悔やまれます。
この日は古い結城縮+これまた古い筒描ののれんを帯に仕立て直したものを
合わせました。帯揚なし、帯締は無地の丸ぐけ。着物2年目/第58回目です。
そして10月末日は
2008年 11月 04日 (火) 23:53 | 編集
10/31の夜には、Ricebirds's lovelinessのsammyさんと落語を聴きに行きました。
今年夏に秋葉絢さんの個展でお目にかかって以来、時折ご連絡をとりあう形が
続いていたのでした。
sammyさんが初めての着物de外出についての記事を書いておられたのを
読んで、着物デエトをご一緒できたら愉しいだろうと考えていたところ、
ちょうど二枚、落語のチケットを入手したのでお誘いしてみたのです。

第25回 読売GINZA落語会、場所はテアトル銀座でした。
番組は順に
・柳家権太楼(やなぎや ごんたろう):「短命」
・柳家さん喬(やなぎや さんきょう):「棒鱈」
・柳亭市馬(りゅうてい いちば):「掛取り」
<仲入り>
・柳家三三(やなぎや さんざ):「萬金丹」
・柳家花緑(やなぎや かろく):「中村仲蔵」

この順を見て、落語に詳しい方は「ん?」と思われるやも知れません。
本来ならトリを飾る先輩師匠がサラ口(一番手)に入っています。
解説の長井好弘氏も「(後輩にはプレッシャーだろうが、)観る側は
サラ口からトリまで息つく暇もない」といった文を寄せておられ、
期待を胸に開演を待ちました。

幕が開くや、権太楼師匠。「プロデューサーに今回はサラ口でって
言われたときは〝わかりました〟と受けたけど、まさかほんとに
前座もナシとは」といった呟きで笑わせ、活き活きした「短命」を
聴かせてくれます。
続くさん喬師匠の「棒鱈」ときたら、田舎侍のナマリを最大限に活かした
「いちが~ち!」に始まる珍妙な歌やら、「赤ベロベロの醤油漬け」などに
笑いが止まりません。隣のsammyさんがあやうく息を詰まらせそうなほどに
笑っているのが目の端に映って、いっそう可笑しさが募ります。
三番手、市馬師匠にやられたのは、わたし。
初めて聴いたのですが、笑ううちに涙が出てくるほど。
ひとりよがりな陶酔一歩手前で踏みとどまる感じが好きでした。歌舞伎役者に
なりきった掛取りのやりとりが、一番好みだったなあ。
仲入りを挟んで、三三師匠はペースを飛ばさずしっかり「萬金丹」を披露、
トリの花緑師匠につなぎます。
「中村仲蔵」は人情噺。歌舞伎役者の出世譚、とひと口で言ってしまうには
波乱万丈の内容ですが、解説を挿みこみながら噺が展開していきます。

まだまだ、ちっとも落語のよさを分かっちゃいないのでしょうが、でも、
たんじゅんに笑ったり泣いたりする気持ちよさは格別。また出かけようと思います。

終演後は歩いて五分ほどの蕎麦「流石」へ。幾度か着物でお邪魔して
いますが、なんとはなしに肌が合うとでもいいましょうか。居心地がよく、
味も好みで、機会があれば足が向かいます。ここにしょっちゅう通えるような
懐具合に、いつかなってみたいものです。(笑)

この日のふたりはこんな感じ。
1031-11031-2 sammyさん、秋色のコーディネートが映えて。
1031-3 お約束(?)、文鳥帯留。(着物2年目/第57回目)

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それから、追記です。
この日はイデミ・スギノで待ち合わせをしたのですが。迂闊にも今回初めて、
メニューの最後尾に書かれた店内撮影禁止、の文字に気づきました。(汗)

ふだんはお店の方に撮ってもいいかとお聞きしてから撮るのですが、初回に
伺った際、隣の席の方たちが堂々と写真を撮っておられまして。
その様子を見たお店の方もなにもおっしゃらなかったので、勝手に大丈夫なのだと
合点していたのです。たしか前回も、頭から信じていたため、レジの真ん前の席で
ケーキを写してしまいました。(滝汗)

慌てて伺ったところ、「他のお客さまの迷惑にならないようにお願いしております」
というお返事。
「ケーキの写真をブログに載せてしまっていますが」
「それは問題ありません、ありがとうございます」と言われたため、では、この日
注文したガトーを撮らせていただきますね、とお断りすると、「お持ち帰りいただいた
ものだけを……」とのこと。
そ、そういう意味でしたか。
ということで、前にお邪魔した際に撮影した写真は、削除しておきます。
いやはや、お店には申し訳のないことでした。お恥ずかしや。
母のお召し。
2008年 11月 03日 (月) 23:55 | 編集
10月最後の和裁教室、友人に贈りたい赤ちゃん甚平をまじめに
縫っています。この日は、ひさびさに着物で出向くことに。ついでに、
ちょっと冒険してみることにしました。

以前、母から受け継いだ着物のうち、「ちょっとこれは」とためらうものが
二枚、あったのです。
それはお召しと呼ばれる織物で、横に強いよりをかけて織ってから
染める、縮緬の一種でした。
母の娘時代にたいそう流行ったようで、手元のものはそれぞれ、
伯母~母~わたしと伝わったもの。面白いことに、母たちは目が慣れて
いるらしく「別にふつうでしょ」と言うのですが、こちらからしたら
「派手……」と呟くような長着なのです。初めて羽織ってみた折、
相方もおなじ感想を洩らしたので、世代的な感覚差なのかも知れません。

そんなお召しを、つい先日、片付けがてら「羽織にするかねえ」と羽織って
みましたら──、わたしの目も慣れたのでしょうか。「あれ? 前に思ってたほど
派手じゃないや。ちょっと着てみたいかも」な心が動いたのです。
これだから着物って侮れない。こんな風に好みも感覚も変化するのねと、ちょっと
狐につままれたような心もち。(笑) まずは、矢羽根柄風の一枚をまといました。
1030-11030-2(着物2年目/第56回目)
迷った末、半衿は刺繍衿にして、帯揚と帯締の色を、柄とおなじ砂色で
まとめてみました。帯は昨年「花邑」でいただいた、やまもも色の紬帯。
ひさしぶりに締める丸ぐけ、ちょいとズレちゃってますね。見づらいですが、「ここん」で
手に入れたガムランのような音で微かに鳴る、鈴つき簪を挿して。
早くうろねさん作の簪もデビュウさせたい……!(個性があるので、なにに
合わせるか楽しみに思案中)
1030-3
↑は〝三時のおやつ〟どき用にFさんが持ってきてくださった、愛らしい
金太郎飴。飴の専門店「パパブブレ」のもので、小粒なのに、それぞれに
しっかりとマンゴーや林檎やバナナや桃、などなど、描かれた模様どおりの
フルーツの味が楽しめます。日本のショップ情報はこちら
源氏物語国際フォーラムⅠへ。
2008年 11月 02日 (日) 23:58 | 編集
神楽坂散策を楽しんだ翌日曜日は、日本経済新聞社のホールで開かれた
『源氏物語国際フォーラムⅠ』に行ってまいりました。

今年は源氏物語が文献(『紫式部日記』)に登場してからちょうど1000年目。
巷で盛り上がっていることは、『源氏物語千年紀委員会』公式サイトを覗いて
いただいてもよくお分かりかと……。
その時期に当たり、仕事でさまざまな先生方にインタビューや取材をさせて
いただいたことなどは、以前「うみうし日和」のほうで書きました。(こちら
こうしたこともあって、フォーラムも楽しみにしていたのです。

抽選だったので、念のため両親の名前も借りて応募したところ、
それぞれに当選。というわけで、両親ともども出席することに。

この日は秋山虔先生のご挨拶で始まり、芳賀徹先生、ドナルド・キーン先生、
伊井春樹先生の基調講演ののち、休憩をはさんでニコル・ルーマニエール女史も
加わってのパネルディスカッション。
司会は、『源氏物語』の朗読でも著名な平野啓子さんでした。

みっちり四時間のフォーラム。ひょっとしたら途中、眠気を催すことが
あるかしらん、と内心怖れておりましたが、なんのなんの、あまりの充実した
内容に、身を乗り出さんばかりに集中しました。『源氏物語』の勉強を続けて
いた母も、たいそう楽しんでいる様子が伝わってきます。
父は……、はて、どうだったのでしょう?(笑) ちょこちょことメモを
とったりはしていたようです。
それにしても88歳のドナルド・キーン先生の達者なことといったら、
流暢な日本語を操り、聴き手をそらさず愉しく話を盛り上げてくださいます。
それぞれの先生方に工夫があって面白かったのですが、初めて聴いた
朗読にも驚かされました。
これまで、朗読を聴くことに意味があるのだろうかなどと思っていたのが、
やはり百聞は一見、もとい一聴に如かず。
「夕顔」帖からの一幕など、夕顔のあえかな息遣いまで届くかのようでした。

休憩の折に秋山先生に挨拶に行き、少しだけお喋り。教わった学生時代から
変わらず、たくまざるユーモア精神をおもちです。この後はすぐ京都に飛んで、
三日連続の国際フォーラムにご出席のもよう。先生方はしばらく大忙しのご様子です。

今回の千年紀にともなって、11月1日が『古典の日』と宣言されました。
古典に親しむ日にしようという想いのようです。一時の盛り上がりに終わらず、
古典への間口が広がっていくとよいなあ、としみじみ。

この日は母にもらった大島紬と染め帯をしていきました。いつもと違って、
帯も久々にお太鼓。その点は母に褒められたのですが。──ですが、
半衿の出し方についてレッド・カードが出されて、フォーラム翌日にも
電話まで掛かってくるほどの勢いで参りました。
「みっともない、あんなおばあちゃんみたいな襟元!」と手厳しくやっつけられ、
思わず小学生レベルの言い訳、「みんなには好評だよ」が飛び出します。
(〝みんな〟って誰だよ? などと追及しないよーに)
もちろん、そんなものは母には通用しないのでした。嗚呼。
オレって褒められて伸びるタイプなんだけどなあ、と胸の中で呟いた、
着物2年目第55回目の夜でした……。
1026-11026-2 
ダメ出しの襟元、褒められた帯結び。 あ、分かりづらいですが右の写真、
前日の神楽坂散歩(11/1付の記事)中に「ここん」で買ったばかりの、
朱塗りの簪をつけています。帯留は「そらみみウサギ」。耳をピンとたてて、
いかにもたくさん聴こえそうな様子なので。講義をすべからく聴きとれるように、
とのおまじないは通じました。(笑)
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