ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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よく晴れた暑い日に
2009年 06月 16日 (火) 12:39 | 編集
10日、15日とスルーしてしまいました。
なかなか更新できなくて申し訳ありませぬ。
追われております。というより、ヘタすると「追い抜かれそう」
なところを、決死の表情で追い込みをかけております。
──というわけで、まだまだ一カ月前のお話。恐縮しつつも、
のほほんUPでござります。

5月はのっけから、暑いほどの日が続きましたね。
黄金週間とは縁のない商売でありまするが、それでも
2回ほど、ふらりと着物で出たのでした。
亀戸天神の藤まつり、それから、母の喜寿のお祝いです。

藤まつりは、ひとりでぷらりと。
往きはバスを利用し、復路は暑い中、日傘を差しながら徒歩で
戻るというプランです。
早朝に行けばそうは混むまい、と考えたのですが、けっきょく
着いたのが9時過ぎ──、すでに大型バスが亀戸天神社入り口に
停車していました。うわー、と口の中で呟きながら、細い路地に
切れ込みます。と、いきなり目に飛び込んでくる真紅の鳥居。
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鳥居をくぐればすぐに、心字池にかかった太鼓橋 男橋が掛かっています。
菅原道真公をお祀りするこちらは、本社にあたる九州・太宰府天満宮に
倣った造りなのだそうで。
天神さんの資料によれば、この太鼓橋 男橋は「過去」を、つぎの
平橋は「現在」を、そして続く女橋は「未来」を顕している、とのこと。
「過去」をあらわす太鼓橋は、なんとはなしに気分が盛り上がるような
勾配と高さがあります。上にたって見回すと、なかなかに気持ちが
よろしく、しかしこれが「過去」を示しているとは、なんだか教訓的でも
あるような……。
男橋をおりて、「現在」の平橋を歩きますと、藤棚が目に入ります。
すでに盛りを過ぎていますが、ほそった花房がかえって、やさしげな風情を
たたえていました。
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「未来」、こと女橋は、ちいさめの太鼓橋。それでも、いちばん高い山
からは、本殿前が見渡せます。
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進んでいきますと、本殿東側、卯の神を祀った「御嶽神社」前にて、
いましも、にぎにぎしく踊りが納められており。はっぴ姿のお姐さま方に
しばし、見惚れます。
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お参りして、道真公の形をしたみくじを思わず引いてしまったあとは、
境内の賑わいを楽しみつつ、ふらりぷらりと周回、散策。
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すっかり夏の気配です。

境内を出れば、足の向かう先はもちろん、こちら。
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「くずもちひとすじ二百四年」の船橋屋さん。
こちらもたいそうな賑わいですが、折りよく空席が出て、待つこともなく
案内されました。お許しを得て、店内の雰囲気や甘味などを撮ってみました。
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……名物くずもちを差し置いて、クリームあんみつに転んでしまいました。
こ、小腹が空いておりましたもので。

ひと息ついたそのあとは、横十間川沿いの散歩道をぽくぽく、ぽくぽくと
ひたすらに南下。日傘を風に揺らしつつ、ときに川面を眺めつつ、歩を進めていくと、
やがて見慣れたクローバー橋が現れました。
横十間川と小名木川とが交差するところに、十字に架けられた橋。
ここまでくれば、あとひと息です。

家に辿りついたのは、ちょうど昼時。冷やし中華をつくってほくほくと
腹を充たしました。
次はさらに歩を進め、天神さんのあとに押上界隈で評判のカフェにて、カレーを
いただきたいものです。ふっふっふ。(蕎麦カフェも気になりますな)
020509012 よろしいお知らせだったにつき、持ち帰った
道真公みくじ。ご利益あれかしと、ますます励みまする。

天神詣でに続く着物日和は、母の喜寿祝い。ひさびさに兄家族とも
顔を合わせ、甥っ子が兄の若い頃にそっくりな様子になっていた
のに驚きました。
時計のネジを逆に巻かれたかのような、なんとも不思議な感覚──、
高校生の頃に兄とやりとりしていた間合いをそのまま、
数十年後に再体感するという。甥っ子に思わず「おにいちゃん」と
呼びかけそうになるほどでした。あんなにも似るものかなあ。

さて、そんなこんなが着物で出かけた5月初めのご報告。
それぞれに3年目/32&33回目、いずれの日も、母にもらったいつもの
大島+染帯の組み合わせで。
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4月最後のお出かけは
2009年 06月 05日 (金) 11:23 | 編集
しまった、と慌てました。いまだ、4月の外出記事も残ったままでありました。
とりいそぎ、4月最終週の着物deお出かけを。

mimitara2さんにお声かけいただいて、サントリー美術館にまいりました。
展示内容は「まぼろしの薩摩切子」。
これが思いがけず、と申しましょうか、期待以上に心弾む内容だったのです。

なんといっても、まず〝なんとなく〟しか知らなかった、薩摩切子の
成り立ちに触れられたのはありがたく。
そもそもは医薬品を入れるための、酸に強い硝子瓶を作る必要に
迫られてのことだったのですね。
10代薩摩藩主、島津斉興の時代に、江戸からわざわざ名の
知れた硝子師(びいどろし)・四本亀次郎を招いて、硝子製造竃で
制作にあたらせています。
さらに11代薩摩藩主、島津斉彬が後を継ぐと、薬用に限らず、
船の窓板や、江戸とは趣の異なる硝子器など、幅広い製造が
始まっていきます。
先に名前の出た硝子師・亀次郎の腕は、斉彬も高く評価して
いたようですが、かの亀次郎、酒癖が悪いのが難だったようでして。
『四本 予テ酒癖アリテ妻子ヲ困ラシメルト聞及ヘリ……』に始まる
史料も展示されています。
興味深いことに、斉彬が語った言葉を記したとされる史料は『しかし、
総じて一芸に秀でた職人というものは、かならず一癖あるものだ』といった
内容に続きます。藩主自身が、亀次郎の酒癖にも理解を示して、
庇ってやっているのです。
その亀次郎が下町の店先で大暴れ、取り押さえられた翌月には
『(工房の)8名の硝子師が揃って帰国願いを出した』ともあり、いやはや、
いったいどのように大変であったことかと、想像を巡らさずにはいられません。

──おっと、話を切子に戻しましょう。
展示内容は幅広く充実して、19世紀にヨーロッパから入ってきた
硝子細工に始まり、江戸切子や硝子製実験器具などが続きます。
興味深いのが、薩州見取絵図。
斉彬に電信機を献上しにきた佐賀藩士が描いたもので、
「なかむら硝子精製場」や「磯別邸の図」などで、硝子方(=工房)の
当時の様子が俯瞰されています。
やがて、薩摩切子と呼ばれる硝子器が、その全景をあらわしてくる
ような展示が続いていました。
中には、幾重にも亀甲柄が重なってみえるようなデザインの
デキャンタもあり、何度も何度も眺めては、時のたつのを忘れました。
また、技術の高さと愛らしさとに心奪われるのが、篤姫所用と
考えられている「薩摩切子 雛道具 一式」。
実際の器のミニチュア版で、小皿揃い、デキャンタ、重箱等々、
精緻な硝子細工が見事な光を放っていました。

そのほか、ただ手元にあるだけで、どんなにか心豊かになるだろうと
溜息の洩れるような硝子器の数々……、実用と美とを一身に備えた
器の持つ磁力を、思うさま味わったことでした。

見終えた後は、美術館脇の不室屋カフェでランチ。限定30食の
「ふやきお汁弁当」に舌鼓を打ちました。
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そんなこの日は、3年目/31回目の着物日和。
うっかり写真を撮るのを失念していて、なんと帰りに地下鉄の駅構内で
あわてて撮影。mimitara2さんのとてもお似合いなコーディを
お天道様のもとで撮れずじまいで、心残りなことでした。
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蚊絣の泥大島に、ウズベキスタンの大きな水玉柄帯がなんとも
映えて。mimitara2さんのほっそりした体型やお顔にもぴったりでした。
ちなみにわたしのほうは、自宅であらためて撮り直したはずが、
見当たりません。えーと、いったいなにをまとっていたのでありましょう?(をい)
次回、mimitara2さんにお会いしたときにお聞きしてみよう。

さて、すでに一カ月分、たまってしまった記事は……、すみませぬ、
今月もちょっとばたばたなので、少しずつ折をみて。お気が向かれましたら、
ふらりとお立ち寄りくださいまし。
目にも彩なる帯の数々。
2009年 06月 02日 (火) 16:48 | 編集
ご無沙汰いたしております。──と、深々と一礼いたしつつ。

なかなかネットにすらつなげぬ日々が続いております。
それでも、5月も出かける折は、着物だけはまとうようにしておりました。
ゆるりとUPしていければと思いますが、まずは、現在ただいま
絶賛開催中の「中村かをる 創作帯展」のご案内をば。

2009.5.30(土)~ 6.6(土) 
会場「アートギャラリー石」
104-0061 東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル2F
開廊時間 11:30~18:00 期間中休みなし。

(かをるさんは、ほぼ全日、在廊予定)

着物仲間にしてお喋り仲間のかをるさん。
布選びのセンスは第一級! 今回も、庄内かつぎや今では
作られない対馬麻(つしまあさ)、あるいは古い馬掛けなどなど、さまざまな
こだわりの古布を集め、帯に仕立てておられます。
蝋引きのヨーロッパ更紗などが飾られた反対側のコーナーには、
目を惹かれる昭和初期のプリント柄帯などが、思わずにやりな
帯留とコーディネートして置かれています。
正面棚には、見事な小袖の一部を使ったものや、刺繍鮮やかな
華やか帯も。
お許しを得て、一部、写真を撮らせていただきました。
31050901 展示販売中♪(一部、非売品や私物あり)

今回、ことに驚いたのが、手描きの兎帯でした。色を指定して
染めてもらったという淡い小豆色の帯地に、表情豊かな兎たちが
遊んでいます。これが初めての手描きと伺ってのけぞりました。
トルソーがまとっているので、ぜひ、ご覧になってみてください。

昭和7年に建てられた、風情ある奥野ビル。
すぐ近くにアンティークモール銀座が建っている、という危険な立地でも
ありますが、古布好きにはたまらない、目も心も潤うひとときを過ごせそうです。
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