ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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九月おわりに、遅ればせながら。
2009年 09月 30日 (水) 16:46 | 編集
ちらほらとお問合せもいただきまして、恐縮至極にございます。
あえてこちらでは触れておりませなんだが、今月発売の
七緒」(プレジデント社)誌 vol.19 秋号に、記事を書かせていただきました。

これまで、どちらかといえばお堅い系の仕事を重ねてきたので、
初のファッション関連記事だ、とばかりに、緊張いたしました。

えー、ちなみに。掲載時より、現在、2kgほど減量いたしております。
──だから? という突っ込みは、ご勘弁くださいまし。
ともあれ、着物を始めて、あらためて、本当によかったと
実感いたしたことでした。
ますます、楽しもうと思います。

九月の「着物でお出かけ」も溜まってしまいましたが、
なるたけ早めに、UPしてまいりたく。とりあえず、64回目は
吉祥寺で開かれた「布芸展」にまいりました。
nunogeitenn
長い長いあいだ、欲しいと思い続けた、こぎん刺し×あけびの籠バッグ。
ようやく手に入れました。(500円玉貯金が、半額分、貯まっておりまして──
って、こうして使ってしまうので、いつまでたってもいっぱいにはならないのです)
koginntoakebi
こぎん刺しの歴史をあらためて紐解きつつ、それがこうした形で
現代に受け継がれていることに、感謝の思いをあらたにしつつ。
いっぱい使うぞ、とうなずくのであります。

この日も、いつもの一張羅ひとえ、こと、野蚕紬+スザニ帯。
65回目が、以前触れた、友人の結婚披露宴でありました。


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九月、上旬から中旬は──。
2009年 09月 25日 (金) 23:24 | 編集
先日、終わったばかりの連休は、なんだかふしぎなお休みでした。
もりっとみちっと、頭の中がいっぱいになるようなことが続いたり、
思いがけない場所で思いもよらない相手との再会があったり──。
あくまで個人的レベルの話ですが、なにやら変化を迎える時期に
差しかかりつつあるような気がいたします。

それはそれとしまして、まずは、九月上旬~中旬の着物ばなしを。
62回目は、着物で出てさくっと所用をすませ(暑かった……(笑))、
63回目には落語を聴きにまいりました。

「柳亭市馬・柳家花緑二人会」、北沢タウンホールが会場です。
北沢落語名人会の企画でして、プロデュースby林家しん平師匠。
落語に映画にと幅広い活躍ぶりのしん平師匠自ら、最初に登場して
おおいに場を盛り上げます。
演目はそれぞれ、しん平師匠のリクエストですとか。
先に花緑師匠の「明烏」、中入り後にヒザで林家二楽さんの名人芸
ともいいたい紙切りを楽しみ、つづいて市馬師匠の「大工調べ」
(ただし序段のみ)、といった形。
「明烏」、初心な若旦那をなだめすかし、だまくらかして吉原に
連れて行く仲間の手練手管に大笑い。
「大工調べ」、いちど通しで聴きたいと思いつつ、終始、きもちよく
笑えた二人会でありました。

この時期、一張羅ひとえを着たおす日々が続きます。カンタ帯を
合わせた62回目、半衿はそのままで、スザニ帯を合わせた63回目。
いずれも、インドとウズベキスタンにそれぞれ、古く伝わる手仕事布を、
灯屋2さんが帯に仕立てなおしたものです。
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おめでとう、おめでとう。
2009年 09月 20日 (日) 19:33 | 編集
昨日、友人の披露宴へ。
ひさびさに出席するお祝いの場で、心温まるひとときに浸りました。
おめでとう、おめでとうと心のうちで繰り返しつつ、おふたりと猫のチィさんとの
暮らしはだいじょうぶ、たしかな結びつきと、互いへの思いやりに充ちているのだと、
心のうちで確信します。

19年前になるでしょうか、結婚に際して母が誂えてくれた色無地。華やいだ色に
照れつつも、10数年ぶりに箪笥から出して、袋帯を合わせました。
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新幹線に乗ることを考えて、現地で着替え。
行き帰りは、一張羅ひとえに刺繍帯をあわせました。長襦袢を替えずにすむよう、
宴向きの刺繍襟をつけたまま……。(笑)
ようやく月見月(八月)のはなし、その3
2009年 09月 15日 (火) 09:59 | 編集
はやくも九月中旬にさしかかってしまいました。
遅くなりましたが、月見月の話もようやく終盤とあいなりました。

【 60回目 】
mi さんと、「昭和のくらし博物館」へ。あいにくと、開館時間には間に合わず、
当初の目的であった上映会にのぞみます。
その名も、「家事の記録」。
博物館の館長、小泉氏のご母堂・すずさんをモデルとして撮影された、
昭和の手仕事の数々を記録映画として残されたものです。
今回は「着物をほどく」、「洗い張り」、「布団を縫う」、「おはぎ作り」、「お盆」の
記録が公開されました。

まずは、ぽつぽつと言葉をこぼしつつ、着物をほどいていく様子に笑みを
誘われつつ、ほどいた折の、手元の感触を思い出しておりました。

また、板に張る洗い張りから、伸子(しんし)と呼ばれる竹串で張って伸ばしていく
伸子張りの様子を目にするにつけ、一枚の着物の洗い張りだけで一日がかり、
それも晴れた日を狙っての作業ですから、幾日かかったことかと、
ため息が出そうになりました。しかも、さっぱりと洗いあがったあとには、
ふたたび着物の形へと縫い合わせる手仕事も控えているわけで──。

幸田文氏の随筆でしたか、あるいはお嬢さんの青木玉さんの文中でしたか。
洗い張りの様子が描かれた一文があったと、記憶しています。
文氏が、たすき姿で張り切って、ぱたんぱたんと音高く張り板を返しては干し、
干しては返すので、父の幸田露伴氏が騒がしくて品がない、といったことを
苦々しげに呟く様子が描かれていたように思います。
そんな風に、勢いをつけて「やるぞ」の心もちが必要になる仕事で
あることよと、映像を観ながら感じました。

マンション暮らしの長いわたしは、母から洗い張りや布団縫いの話を
聞いたことはあっても、じっさいに目にしたことはありません。
対して、長野出身の mi さんにとっては、洗い張りは身近な家事
だったとのこと。それが記録として映像に残されていることへの感慨が
大きいご様子でした。
そう、「ついこの間」まで、こうした手仕事は身の回りにふつうにあった
ものなのですが、記憶の中では「昔」のことになりつつあって……。

一日~数日仕事となる家事の様子を観ながら、便利になったいま、
いかに時間にゆとりができたかを思い知ります。と同時に、では、せっかくの
時間を有効に活かせているのか、と省みて、おもわず身を縮めました。

丁寧に日々を積み重ねたいと、あらためて思えた上映会でした。

鑑賞会のあと、女同士、ふらりと中目黒に出て、よさげな店に入ったのでしたが、
すずさんの時代であれば、こんなこともめったにない「ハレ」の贅沢で
あったろうと想像します。
コツコツ働く「ケ」の日、贅沢な「ハレ」の日、ふたつを明確に棲み分けするのも
また、日常の過ごしかた・楽しみかただろうなと思いつつ。
好きなときに美味とサービスを受けられる「いま」に生きていることが、いつも以上に
ありがたく身に沁みた宵でありました。
この日は、昨年、mi さんとご一緒の折に選んだ絞りの浴衣の初おろし。
なかなかまとう機会がなかったので、あえて、この日に着て出ました。
shouwanokajikannshounoyoru1 来年は、花火大会にいけると嬉しいなあ。

【 61回目 】
先月に引き続き、のシアターコクーン。演目は『怪談 牡丹灯篭』。
原作は、明治時代の噺家・初代 三遊亭園朝作の創作落語です。
歌舞伎での人気演目ともなっている作品ですが、今回は、文学座の故・
杉村春子のために書き下ろされた戯曲をもとに演じられるとのこと。
演出家・いのうえひでのり氏がどう料理してくれるのか、との期待も
高まります。
人気の若手俳優・瑛太くんの初舞台としても話題だったようですが、
なんと申しましても、「夢の遊眠社」時代からの演劇ファンといたしましては、
へっへっへ、嬉し懐かしのキャスティング。
段田さんと蘭ちゃん、松澤一之さんも出るとあっちゃあ、見逃せませんぜ。

胸膨らませ、わくわくと臨んだ舞台は、期待たがわず楽しめました。
段田さんも蘭ちゃんも、なんて楽しそうに演じていることか。松澤さん、
いつもよりちょっと引き算加減の芝居、そして、もともと上手いとは思っていたけど、
秋山菜津子さん、光ってたなあ。などなどなど。
演出も、大仰すぎず、けれど最大限に空間を活かしながら、いのうえさん
らしく笑いが散りばめられていて、肌なじみよく仕上がっていました。

うーん、思い出すうちに「おまえさん!」と叫びたくなってきた……。(謎)

じつに楽しかったのですが、体調はこのあたりから一気に坂を下り始めて
おりまして。それでもこれを見逃さなかった自分は褒めてやりたい、
ということにしておきますです。
botanndourounoyoru1botanndourounoyoru2 「牡丹灯篭」に乾杯!

これにて、月見月は仕舞です。ようやく、長月へ……。
ようやく月見月(八月)のはなし、その2
2009年 09月 06日 (日) 14:16 | 編集
さて、八月中旬はと申しますれば、それぞれ、あらかじめ数週間~数カ月前
より予定を入れていたものばかり。
夏かぜをひきずって万全とはいえない体ながら、咳は出ないのでご迷惑は
かかるまいと、着物をまとって出かけました。

【 59回目 】
Mさんと、日本民藝館へ足を運びました。前もって、購読新聞の読者サービスを
利用して、招待券を入手しておいたという手回しのよさ。
せっかくなので、ランチもご一緒に──、と話しておりましたら、Mさんから
耳寄りの情報が。民藝館のすぐそば、東京大学 駒場リサーチキャンパス内に
イタリアンレストランができたというのです。おお、本郷キャンパスの支店ですね。
さっそく、そちらで待ち合わせすることとなりました。
カポ・ペリカーノ駒場店は、高く抜けた天井が魅力的な空間でした。
なにかと心配りをくださるサービスににこにこしつつ、「本日のピザ」を
注文します。出てきたときは「ひとりじゃムリかも」と思ったはずが、
気づけば話を弾ませつつ、きれいに平らげておりました。

カポ・ペリカーノから出ると、ふたりして吸い寄せられるように、
中庭の建物に足が向きました。木材を積み上げた四角い小屋、
と見えた建物は、入口前に張られた表記によれば、「くうかん実験棟」。
「下足厳禁」の札に、草履を脱いで、そうっとお邪魔してみました。

この建物、和歌山県の協力を得て、紀州材をふんだんに使ったそうで、
間伐材の有効活用も視野に入れた「木造ブロック積層工法」なる方法で
建てられているとか。詳細は、こちらに記者発表記事がありました。
光もぞんぶんに入り、ガラスの一部が窓のように開くので、風も抜けていきます。
ちょうどMさんが連絡メールを打つ用もあったので、しばしこちらで休憩を……。
toudaikounai01toudaikounai01
心地よい風が吹き抜けていきます。空は青く、巨樹の葉は緑濃く──。
思わず深呼吸。
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ひと息ついたところで、さ、すぐそこの民藝館へ参りましょうか。この日は水曜日。
わざわざ平日に、予定を擦りあわせて出かけたのには、わけがあります。
展覧会期間中は、毎月第2・第3の水曜日と土曜日に、西館も公開されるからでした。
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リサーチキャンパス内から写した西館外観。

この西館、民藝館の斜め前に建っています。「木造瓦葺平屋長屋門、木造瓦葺2階建」。
そもそもは日本民藝館の創設者、柳宗悦氏の住居でした。入ればすぐに、民藝館に
較べればいくらか手狭とはいえ、一家屋としてはじゅうぶんに広い土間が開けています。
草履を脱いで、まさに「お邪魔いたします」な心もちにて上がりました。

順路にしたがって、まずは階段を上ります。
階段脇には三畳ほどの小さな和室。係の方にお聞きすると、書生部屋とのこと。
時代を感じました。つづいて宗悦氏の書斎であった部屋は、おおかたの棚や
本は展示のため撤去されたとはいえ、いかに本に囲まれた部屋であったかを
彷彿とさせてくれます。
一階に下りてみれば、居心地のよい居間にどっしりとテーブルが置かれ、
そえられた展示写真に写る和やかな食事風景に、この空間で過ぎていった
幸福なときが垣間見えます。隣接する小上がりになった和室では、庭を
眺めながらいつまでも座っていたくなりました。

以前行った、「生活と芸術──アーツ&クラフツ展」で観た、三国荘の
再現展示を思い出しました。民藝の心や作品を生活に取り入れるという点で
通底しているからでもありましょう、が、この西館のほうがはるかに素朴で、
装飾性は極力、削ぎ落とされているように感じました。
とはいえ、たぶん、専門的な観点からは、また異なる目があるのでは。なぞと
書いているうちにいろいろ知りたくなって、とりあえず、ちょうど書店で見かけた
「東京人」(都市出版)を手にとってみたり。(笑)
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柳宗悦や濱田庄司、黒田辰秋各氏と並んで名前のあがる、陶芸家・
河合寛次郎氏の記念館も、ぜひに訪ねてみたいと思ったことです。

西館内部は撮影不可なので、堂々たる長屋門前にて記念撮影を。
nisikann01
続いて民藝館に移り、ゆったりと家具展を見て周ります。Mさんと
あれこれ感想を語り合いつつ、終始なごやかな心もち。

Mさん、京都で入手した宮古上布に麻帯で。(この組み合わせにまつわる
肝に銘じたできごと」、いまも真新しく思い出します)
minngeikann03
この日は、夕刻にMさんの学生時代からのご友人にして、バレエ仲間の
Kさんと合流。本目的は明治記念館の夏季限定ビアテラス「鶺鴒」でありましたが、
事前にMさんの発案もあって、ひさびさに「SHIZEN」ギャラリーへと足を運びました。
こちらも変わらず、心地よい空気に満ちた空間です。
選び抜かれた品々を楽しんだあと、「鶺鴒」へ。平日だからと油断しましたが、
すでに長蛇の列でした。(予約席は高額のチャージ料金がかかるため、早めに
行って並べばいいとタカをくくっていたのです)
庭での待ち時間は計り知れないとのことにて、席が増設された室内での乾杯と
なりました。まさに宴会場の設えにて、気のおけない披露パーティにでも
参加している錯覚に陥りそう。話も、心も弾むひとときでしたが、
体調万全であれば、もっともっと飲んだり食べたりできたであろうに、という
点が心残りでありました。

すっかり長くなってしまった59回目の話。まとった麻着物についてすこし、
触れておこうかと思います。ご興味ある方は↓からどうぞ。もういちど上の
おなじ記事も出てしまいますが、その続きに、表記されます。
ようやく月見月(八月)のはなし、その1
2009年 09月 01日 (火) 23:48 | 編集
とうとう、月をまたいで夏かぜを持ち越しました。だんだん開き直りに
近い心もちになってまいりましたが──、健やかな体のきもちよさ、
最中には気づかないものなのだなあ、と反省もいたしつつ。

さて、月見月や秋風月など、風流な異名を多くもつ八月。着物で出た回数は
七月と並んで、五回でした。初旬のはなしから、記してまいるといたしましょう。

【 57回目 】
先月、バレエ発表会を終えたばかりの Mさん、Kさんが出品しておられる
グループ展へ。場所は「Gallery Stage-1」、銀座一丁目にあります。
制作者おふたりの説明付というありがたい観覧ののち、もつこさんと
お茶しにまいりました。
この辺りに来た際の定番、「イデミ・スギノ」にて紅茶とケーキを。
例によってふたつケーキを注文してしまったわたくし。や、でも、
美味しいものはいただけるときにしっかりいただいておかないと。
(けっきょく口卑しいってことですが……)
Mさん、わたしの好きな着姿でいらしたのに、写真を撮り忘れてしまいました。
久々のことで、お喋りに夢中になりすぎたのです。やれやれやれ。
わたしのほうは、帰宅後にセルフで撮りました。この日は56回目とおなじ
組み合わせ。ということで、はい、桃子さんの藍染刺繍半衿をつけております。
つけるとこのような感じでありました。ふふ。
gyarally01gyarally02

【 58回目 】
mimitara2さんとご一緒に、三度目となる『櫛かんざし美術館』へ。
小遠足と呼ぶにふさわしい遠出ですが、渓谷沿いの緑豊かな場所、
前に来た二回とはまた異なる、夏らしい風景が眼前に──。
展示も、夏展示に変わっています。今回は、セルロイドや硝子、水晶
などが使われた簪や櫛も並び、透明感ある展示でした。
また、ちょうど朝日新聞の朝刊上で連載されている時代小説『麗しき花実』
(乙川優三郎著)にちなんで、江戸の蒔絵師・羊遊斎作とされる数々の
名品も展示中。
美術館の方に「乙川さんが取材にみえたのですか?」とお聞きすると、
それはなかったとのこと。
あとで目にしたインタビュー記事によれば、図録を観て、意匠や技術に
惹かれたのがきっかけとか。
さまざまに想いを巡らせながら観るのもまた、心楽しいもの。
……ただ、思い返せばちょうどこの頃から、夏かぜで体調を崩しはじめて
いたのでした。食欲だけはなくなることなく、↓のご膳もばっちり平らげた
のですが。
kusikannzasi3dome
kusikannzasi3dome02
mimitara2さん、こまかな格子の宮古上布に麻絽の名古屋帯を組み合わせて。
二分紐にトンボ玉が涼しげでした。
わたしは57回目とおなじ組み合わせ、だったと思います。
あとは冬展示に行こう、と思いつつ、秋展示も再度観たい心もち。年表の展示を
チェックしておきたいのですよねえ、むー。
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といった感じで、月見月初旬をおえ、中旬へと続きます。
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