ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
スポンサーサイト
--年 --月 --日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「男坂」なんかこわくない?!
2010年 01月 13日 (水) 16:22 | 編集
タイトルは「狼なんかこわくない」(庄司薫著/中公文庫)をもじりました。
薫くんシリーズを読みふけった10代を懐かしく思い出しつつ──、しかして
はるかに体力の劣る30年後に、港区は愛宕神社の男坂を、いきおいよろしく
着物姿でのぼったりした、そのわけは。

なかなかまとめて書く機会のない「例のツアー」にて、愛宕神社を訪ねた際、
せっかくなので江戸時代から「男坂」として名高い、勾配40度ともいわれる
石段をのぼってみましょう、という流れになったので。
09010001.jpg
きついと思われる方、別場所にエレベーターもありますよ、とのお薦めもありましたが、
せっかくここまで来て、どうして石段をのぼらずに帰れましょう。
のぼりはじめると、見た目より急勾配なことが実感できます。
09010002.jpg
けれども、わたしより若干年上のメンバーもふくめ、ぶじ全員、登頂できました。
09010003.jpg 見下ろすと達成感が……。(笑)

「男坂」というからには「女坂」も? と思われた方、お察しのとおりです。
右手に、やや勾配が緩めの石段があるのですが、いっそ、男坂を一定のリズムで
上ったほうが楽なのでは?? と感じる程度の差だと思われ。↓
09010004.jpg
実際には丘陵というのが近い高さではありますが、江戸時代に愛宕山、と
称されたことにもじゅうぶん、うなずけます。(愛宕山の名を持つ山は、
全国各地にありますけれども)

詳細は、おってツアーについての記事をまとめた折に触れますが(わたしに
とっての着物四年目となる今年の2/19以降から、ぼちぼちと書いてまいろうと
思います)、この日は、男坂をのぼったほか、各所目的地を回って、計5kmほどを
歩きとおしました。
こういうことを続けているから、下駄も擦り減るわけで……。

昨年頭にも、埼玉方面で長い長い石段を、下駄であがったことがありました。
(で、台をいためて修理に出したのでしたけれども(笑))
今回、お供してくれたのは、その折の下駄の色違い。黒田商店の綿入り下駄です。
04040904
どこまでも歩ける気さえしてくる、かるい履き心地。慣れてしまうとどうしても、
この下駄にばかり手が伸びてしまうのでした。
さすがにやわらかものには少々、顔つきがごついのですけれども……。
今年もよろしく♪

そして着物は、動きやすい紬に梅紬帯で。半衿は濃い色を合わせてみました。
上にコート+カシミアストールといういでたちでしたが、気温10度でも風がなく、
ストールは不要なくらいでした。
09010005.jpg09010006.jpg (96回目)
スポンサーサイト
少し話はさかのぼり。
2010年 01月 10日 (日) 16:21 | 編集
さてさて、年末の駆け込み記事は、一件だけ、間に合いませなんだ。
それは Mさんとの「ふたり忘年会」。
と申しましても、Mさんはまだ仕事納めとなっておらず、翌日も
出勤なのにお付き合いいただくことに。

せめても、職場から出やすいところがよろしかろうと、渋谷を選びました。
けれどもまさに年の瀬という日付もあって、あいにくと心当たりの
数軒はすでに休業──、となれば、落ち着いた感じの居酒屋あたりが
ねらい目でしょうか。
日ごろ食い気に走りがちな嗅覚に頼り、東急ハンズ手前あたりで
ひとつ、探し出しました。
席と席の間隔はあまりないのですが、なかなかに落ち着ける雰囲気で、
ほっとひと息。お味もですが、なによりサービスのよい店なのが
うれしうございました。

この日の着物。
仕事帰りのMさんとの食事ということで、もっとシックな、仕事着的な組み合わせが
よいのでは? と迷ったものの、このところ出番の多いロートンでまいりました。
半衿は、最近もっぱらこればかりのハギレです。もともとは長襦袢地だったとか。
出す場所によって色柄の印象がかなり異なるので、縫い付けかたを変えては、
楽しんでいます。
281209.jpg (3年目/91回目)

この日、Mさんにお会いしたのは、2010年の抱負を直接、伝えたかったからでした。
mi さんとおなじく、過去、仕事も遊びも、さまざまご一緒した日々を経て、
わたしの好さも悪さも──もとい、弱みも強みもご存知のMさんに、直接、決意を
伝えることで、後戻りしたり諦めたり、投げ出したりすることのないように、と。

2010年になって、10日目。なんとか今のところ、合格ラインの日々ですが、
これを週単位、月単位、と積み重ねていけるかどうか。
まずは、この積み重ねが続くかどうかが、勝負どころとなりましょう。

……なにやら決意表明のような内容になってしまいましたが、積み重ねに関しては
着物もおなじこと。
三年目の今年は、年間100回以上着ることをひそかな目安としてきたのですが、
そちらもなんとか、今月中あたりで達成できるかも知れませぬ。
(わたしの着物一年は〝2月18日始まり〟なので)

2010年は、小物以外はお金を使わず、眠っている反物の仕立や、
手もちの着物を雨コートに変える、といったことに少しずつ手をつけて
いこうと思っています。
そしていつもの、初詣。
2010年 01月 05日 (火) 17:58 | 編集
三が日は着物で過ごす、というのが二年前からの恒例となりましたが、
初詣ももちろん、着物で参ります。

今年は三日に、いつもの富岡八幡宮成田山深川不動堂へと足を運びました。
混みあうので夕方から、と相方と話して、16時過ぎに八幡さんへ。
屋台も出揃って、まだまだ人波も途切れる様子はありません。
それでも、三が日としては少なめでしょう。20分弱で参拝できました。

拝んだあとは、お御籤の列に並びます。六角の振出箱をじゃらじゃらと振り、
竹のみくじ棒を引き出して巫女さんに見せて、みくじ紙を受け取りました。
お、末吉。
なかなかによい言葉が並んでいたので、ほくほくと帯板のポケットに
しまいます。(御籤は本来、凶のみ寺社に残し、幸運に転ずるよう祈るものと、
神社筋の方に伺ったので……(笑))

つづいて、お不動さんに向かいます。
こちらもまた、けっこうな混み具合。とはいえ、駅まで続く参道の、
三分の一ほどの長さの列で、これなら待てそうです。
こちらでも20分弱でしたか、本堂前で手を合わせたあと、例年どおり本殿内へ。
折しも護摩修行の時刻にあたり、おごそかな法螺の音とともに僧侶の列が
歩いて行くところでした。

ご存知の方も多いとは思いますが、護摩は、烈しい炎や打ち鳴らされる
銅鑼音が体を揺らし、一種独特の迫力と求心力を持っています。
今日は混みあってもいますし、お不動さんではほぼ毎日、護摩修行を
なさっておられるので、頭を下げて見送りました。

一階、二階、そして四階と廻ったところで、初詣は終了。──十数年続く、
相方とふたりの慣習です。

本殿を出ましたら、もちろん(なのか?)、御籤の列に並びます。
またも振出箱を振り、今度は揃いの作務衣をまとったお兄さん(見るからに
アルバイト)に、みくじ棒の番号を伝えます。
おお、大吉。
なにやら縁起のよろしい言葉が記してあります。

年の瀬にもろもろあって、心を引き締めなおしていたこともあり、
あらためて2010年の抱負を誓ったことでありました。

この日は、手持ちの紬の中で一、二を競う温かさの、小千谷紬に袖を通しました。
忘れもしません、まだ右も左も分からなかった、着物一年目に
いきなり、ネットで注文してしまった紬……。
(知らぬというのは、なんと強いものか(笑))

けれども幸い、この一枚は〝あたり〟でした。

好みのコーディネートが揃っていた「Kimono Gallery 晏」さんにての
注文でしたが、とても丁寧な仕立で、袖をとおすたび、嬉しくなります。
男物のしっかりした紬は、着るごとにやわらかさを増して、普段づかいにも
機嫌よくまとえる一枚です。(たったひとつ、母好みの短い裄丈を参考にして
注文したのが心残り。今なら、一尺七寸四分はとりたいですねえ)
03011002.jpg03011001.jpg (95回目)
03011003.jpg じつは、かなり光沢がある生地。

それにしても温かい。この日も、コートなし、カシミヤの大判ストールを羽織って
冬の夜を過ごせたほどです。もちろん、下は防寒シャツやミニカイロ、アームウォーマーに
手袋などなどで防備しておりました。

帯は、これも一年目に「花邑」で入手したやまもも色の紬帯。秋葉絢さんの
ふくろうの帯留をあわせました。
akibasann05
さえずりも賑やかに……
2010年 01月 04日 (月) 23:33 | 編集

明けて二日目は、サントリー美術館に向かいました。ふたたび mi さんと
ご一緒です。(笑)

目的は、師走に見逃してしまった「清方ノスタルジア」展。
日本画家、鏑木清方の名品を集めて展示した、見応えたっぷりの展覧会でした。

今回印象的だったのは、音声ガイドに二度、登場した言葉です。
『清方の理想の女性像は「清く、潔く、うるわしい」でありました』。

この言葉を体現した人物こそが、妻の照さんであり、清方の描く女性像には
照さんが反映されることが多かったのだそうです。
照さんは、そうした清方の想いを裏切らないよう、身につけるものから
立ち居振る舞いにまで濃やかに心を配った──。
そう聞いて、彼の清冽な画風の 基盤となった生活の一端を、かいま見る心もちでした。

照さんがモデルだという「秋宵」もまさに、髪の一筋ひとすじにも、初々しさや
清らかさ、誇りたかさが感じられます。

また、画壇の人間関係に疲れはて、自身の絵まで見失いかけた清方が、
次女を描くことで「まったくじぶんをとり戻した」と語った「朝涼」にも、
描き手の心映えが瑞々しく宿っていました。

ほかにも、道成寺の清姫を描いた「春の夜のうらみ」に心奪われたり、
あるいは細かいところで、「娘」に描かれた女性が髪に挿す糸巻のかんざしや、
「洋燈」の女性の着物あわせにアイディアをもらったり、と、まさに
見どころじゅうぶんです。

さらに歩を進めて、「三遊亭圓朝像」に見られる人物観察の鋭さや、
「明治風俗十二ヶ月」にすくいとられた、活き活きとした情景などにも魅せられました。

興味深かったのが、幸田露伴の小説につけられた木版口絵。露伴の小説では
「是真の手による」と描写される〝手あぶり〟があり、それを清方が口絵でも描いています。
はたして、ちょうど三井記念美術館で開催中の是真展で、おなじものを
見つけられるかどうか……?
空想ではなく、これ、と清方が頭の中に思い描いて筆をとったのだとしたら、
あの口絵とおなじ作品が、実際に見られるかも知れません。

などと、あれこれ思いを巡らせるのも、また、なんとも心楽しいひとときでした。

そういえば、以前受けた「柴田是真」についての講義の最中に、鏑木清方著
「こしかたの記」(中公文庫)に是真との交流を示す記述が出てくる、と
お聞きしましたっけ。手に入れなくては。

この日は、不室屋プロデュースのミュージアムカフェが新年特別メニュウ。
ふやき御汁弁当のかわりに、お雑煮をいただきます。……さらに、もう少々、
食べたしたく、不室屋パフェにも食指を伸ばしました。
いずれも「大」のつく満足の一品で、舌の贅沢も味わえました。
02011006.jpg02011007.jpg

そしてこの日は、めずらしく、やわらかものに袖を通しました。
数えれば百羽はいようという雀たちが、にぎやかに飛び、さえずる
楽しい一枚──。真綿入りの古い博多帯を合わせて、心もちだけでも、
清方の描く世界にすこしでも近づこうというねらい。
(いえ、あくまでも、そういう思いで装いました、ということで)
02011001.jpg02011002.jpg (94回目)
mi さんは、わたしの大好きな一枚、蘇芳色に南天が飛ぶ小紋姿で。半衿の色と
着物の色、さらに帯とがやわらかなコントラストで、印象深い装いでした。
02011004.jpg

新年あけまして
2010年 01月 03日 (日) 14:51 | 編集
おめでとうございます!!! 

本年もまた、ゆるゆると更新予定でござりますが、なにとぞよろしう
お願いを申しあげまする。

けっきょく、師走の滑りこみ記事は、とちゅうまで書きかけながらも
間に合いませず。失礼をいたしました。
先に、大晦日から新年にかけての話をさしはさみます。

相方が出張につき、大晦日に、mi さんが泊まりにきてくれました。
会社員時代から数えて、ゆうに20年超のお付き合いにして、いつの間にか
着物仲間としても時を重ねてまいりました。
ありがたやありがたや。というわけで、年越しも一緒に着物にて。

この日は、まだまだ続く片付けやら、かるい夕食準備やらに追われていたので、
カジュアルな装いで。
パスタやサラダをつつきながら紅白を流すうちに夜も更けて、やがて年越しそばを
作る頃合、遠く窓の外では、東京タワーが2010を刻んでおりました。
ttower.jpgoomisokani.jpg(92回目)

さて、明けて新年。みごとなおせちは、むろん、出来合いです。(笑)
今年はいろいろあって、雑煮のみの手抜きでした。
ganntann01.jpgganntann02.jpg
晴れわたった空を見上げながら、元旦散歩としゃれこむことに──。
むかったのは、地元深川界隈でも、とくにご案内したかった芭蕉庵跡あたり。
隅田川と小名木川が交わるあたり、晴れた日にはとても気持ちのよい散歩道となるのです。
ganntann07.jpg
ganntann06.jpg 遊覧船も行き交って……。
ganntann08.jpg 影も楽しげ。

この日、mi さんは白大島にやわらかな染め帯。わたしはいつもの紬に、
帯のみ新しく、梅柄の紬帯といたしました。
ganntann05.jpgganntann052.jpg
ganntann03.jpgganntann04.jpg 
髪にはうろねさん作、ぐるぐるかんざし。(3年目/93回目)

門前仲町の不動尊前から、深川東京モダン館を経由して(甘酒いただきました、
美味しかった!)、ぶらりしゃらりと川沿いを辿り、新大橋を渡って、
水天宮まで歩きました。ざっと2kmほどになりましょうか。

元旦から、着物歩きとはまた、縁起のよい幕開け。今年も着物日和を楽しみながら
過ごせますよう──。と願うそばから、翌2日もまた、着物デエト。(笑)
この日はめずらしく、やわらかものにて……。
明日にもまた、UPすることといたします。
copyright (C) 2007-2009, Io Sakano all rights reserved.
無断転載は固くお断りいたします。
designed by polepole...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。