ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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初春に鷹、その2
2011年 01月 06日 (木) 13:18 | 編集
さて、最初に披露されるのが「輪回し」です。
これは、鷹をふだんとは異なる環境(狩場)に慣れさせるための実演。
鷹匠や門下生たちが、それぞれの鷹を腕に乗せ、輪になってゆったりと
歩きつづけます。知らず知らず、身を乗り出すmiさんとわたし。
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その後、いったん整列して挨拶があり、いよいよ放鷹術が披露されます。
まずは鷹匠と鷹匠の間を鷹が行き来する「振替(ふりかえ)」。
なめらかに、空中を滑るがごとく飛来して腕に止まる鷹の姿に、思わず拍手。
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これは、それぞれの鷹を、専任の鷹匠だけでなく、他人にも馴らすための方法なのだとか。
二番目の写真で、鷹匠が腕を水平に伸ばして立っていますが、この拳の上に鷹を安定して
止まらせることがすべての基本、「据え」と呼ばれる型だそうです。
ちなみに下が、鷹を送り出す際の型。
taka18.jpg
つづいて、「渡り」が披露されます。
これは鷹をいったん樹木に飛び移らせ、そこから呼び戻す方法です。
taka16.jpg 今、呼んでいるところ。
taka17.jpg 
鷹匠の左手下に、今しも飛来する鷹の姿が見えます。

さらに、「据替(すえかえ)」。こちらは、鷹匠以外の人の拳に鷹をとまらせる
というもの。希望者は実演場で手をあげて依願するのですが、大勢の手が
あがっていました。これ、やってみたかったなあ。
taka09.jpg 素人の手にも、ちゃんと乗ってくれるのです。
ちなみに、皮手袋の上に、肉片を置いてもらい、そこを狙って鷹が飛来するのでした。

最後は、いよいよハイライトでもある「振り鳩(ふりばと)」。
実際に鳩を逃がし、鷹に追わせる実演です。
会場に設置された草叢から、鳩が飛び出しました。
すぐさま舞い上がり、後を追う鷹──、
taka19.jpg
猛禽類であることを、あらためて実感します。
(あくまで、江戸時代から伝わる鷹狩の技術を伝えるための実演上の
一環です)

それにしても、やはり、実際に見てみると、伝わってくるものが違います。
たぶん来年は、電通ビルからハヤブサが降下する術もみられるという、
初回を体験するために足を運びそうな気がする……。

覚書も兼ねて書いておきますと、今回見た実演の場合、開演30分前には
いちばん前の席はすべて、埋まっていました。
大きなカメラ&レンズを手にした方が目立ちましたね。
また、冷え込みの厳しいこの日、座ったベンチからしんしんと冷たさが
沁みました。撮影に熱心なあまりベンチに土足で立つひとも目立ったので
(正直これはいただけなかった。電車の椅子に土足で立ちますかい?)、
なにかしら敷物は必要かと。

冷えますけれど、会場に隣接して熱々の汁粉や甘酒、焼きそばなどを
販売する露店が出ていて助かりました。
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この日miさんは、高校時代から着ているという小紋。最近、裏をおとなっぽい
色に掛け替えて、また愛用しておられるそうです。
野蚕の帯の締め方を工夫されていて参考になりました。
わたしは去年の正月とかわらぬ組み合わせ。
01032co.jpg0103co.jpg
帯をずらして、繻子の黒を見せていますが、思い切ってmiさん
くらい折ればよかったと反省しました。(笑)
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初春に鷹! その1
2011年 01月 04日 (火) 16:37 | 編集
あけましておめでとうございます!!!
本年もなにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

──と申しつつ、2011年もすでに4日目ですね。
すでに心身ともに、通常仕様に切り替わっておりまする。が、昨日のみは、
正月らしい行事を体験してまいりました。
キーワードは、「鷹」。
そう、「一富士二鷹三茄子……」と謳われた、おめでたい初夢ランキングの
二番目に顕われる、あの鷹です。
taka11.jpg
彼の名は「風尋(ふうじん)」。生まれて一年。
まだ幼鳥なので、胸の羽毛が「縦斑(たてふ)」と呼ばれる模様です。
成鳥になると、これが「横斑(よこふ)」に変わるのだとか。
taka12.jpg ……あ、目が合った。

ここ何年か新春の恒例となっている、東京都立浜離宮恩賜庭園にて開催される
「放鷹術実演会」(by 諏訪流放鷹術保存会)を観に行ったのです。

え? なぜ、ですって??

えーと、ですね。
着物好きの方の中にはきっと、NHKで人気の「ブラタモリ」なる番組を
贔屓になさる方も多くおられることでしょう。(と断定(笑))
(あさって6日には、再放送で総集編その1が流れるようです)

番組自体、第2シリーズに入っておりますが、その8回目のテーマは「鷹狩」でした。
かつて将軍家のお鷹場であった浜離宮庭園が取り上げられ、その鷹狩の実情や、
現在にも伝わる資料、お鷹場の名残なども紹介されたのでありました。

その折、諏訪流放鷹術保存会の方が番組に登場され、タモリさんが実際に、
放鷹術の一部を体験するという流れに。
すると、それまで鷹狩について、ちょいとからかい気味の発言も洩らしていた
タモリさんの様子が一変したのです。
「……これ、面白いね。いや、面白いわコレ」。
子どものように活き活きしたタモリ氏の様子に笑いを誘われつつも、実際に
生きている鷹を目にしたらそうだろうなあ、と思ったのですよ。
見てみたい。なろうことなら、体験もしてみたい。
すると呼応するように、年末の夕刊紙に実演会の案内が載っていた、という次第。

これはさっそく。というので、ちょうど年末にお目にかかる機会のあった
miさんと誘い合わせて、初春の浜離宮庭園へ足を運んだのでした。

結果から申しますと、はい。やはり、見ると聞くとでは大違い。
目の前で羽ばたき、滑るように低空飛行する鷹の姿に釘付けとなりました。
そもそも、鷹と鷹匠、および門下生たちが会場に姿を見せただけで、
その姿に惹きよせられます。
taka01.jpg 昭和初期の鷹匠衣装をそのままに。
 
鳥打帽に袢取(ばんどり;裾に切れ込みを入れて動きやすくした上着)、
野袢天(のばんてん;鮫小紋の木綿やウールで作られた作業着)、
角帯に股引、脚袢に地下足袋。くうう、たまりませぬ。

帯には口餌籠を提げておられます。
そういえば、この鷹匠がつけておられる杖(じょう)がどういう役割かは
聞きそびれました。
ええと、資料によれば……、と。

どうやら「策(ぶち)」と呼ばれるものに当たるもよう。
神聖な鷹の羽を整えたり、獲物に引導を渡したりする折に使われる
鷹道具のひとつのようですね。

と書いているだけで早や、長文。ちょいと分けて、続きをつけます。
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