ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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テルとツン(ラララ、骨董ジャンボリー♪ その2)
2011年 09月 13日 (火) 20:32 | 編集
骨董ジャンボリー記事の続きです。

ちょいと間が空きがちで恐縮です。
先月来、週休1日ペースで日々頑張っておりまして(と自画自励)、書き終えると
かなり疲れてこちらのPCを開く体力・気力が残っていないことが多くなって
しまいまして。遅くとも10日には更新したかったのですけれども……、と遠い目を
いたしつつ、はい、でも、続きなのです。

今回のタイトル名はじつは、ジャンボリー滞在時間の最後の最後に手に入れた
土人形の名前です。
SHちゃんと一緒に、ほぼ素通りに近かったお店で、でも確実に視界の隅に
入れて記憶に残ったものがありました。
ごちゃごちゃっと土人形が集められた中にいて、ほとんど顔も見えなかったのに
なぜだかアンテナに引っかかり。
でもなあ、人形を集める趣味もないし、だいいち、居場所があるかしらんと
瞬間的に首をひねって、立ち止まることもなく通り過ぎたのですよ。

その後、SHちゃんと「おおっ」と惹きつけられたものが、こちら。
kottouj5.jpgkottouj6.jpg
土台は、昔の活版印刷で使われた、活字のケースです。
その上にガラス板をつけてくれたのがこちらのご店主。
これ、なにに使うかと申しますとですね。板を何枚か抜いて、好きな大きさに
調節して小物を仕舞うことができる──、つまり、帯留用の
ケースに使えてしまうのですよ!
これまで和菓子の空き箱に入れていた帯留たちを、きれいに飾りながら
いれてあげられる。その妄想に、たちまち胸が躍ります。

1つ2800円のところ、「2つ買ってくれるなら5000円にしとくよ」という
ありがたいお申し出に、迷うことなく手をあげた我々ふたり。
贅沢にも、1人2個ずつ、入手しました。

かくして手持ちの現金は1500円に。

これにて打ち止めだな、と、思ったのでありましたが──、別の店で
SHちゃんの足がぴたりと止まり、彼女の職業上にもおおいに役立つ
紙ものに釘付けとなりました。

箱の前にしゃがんで、真剣に物色しはじめるSHちゃん。
少々手持ち無沙汰になったわたしの脳裏に、しばらく前に素通りした
ものの姿がちらほらと浮かびはじめました。

ちゃんと見てもいないし、たぶん買える価格でもないだろうけれど、
待ち時間の間に確認してくるのもよろしかろう。
そう思ってSHちゃんに断ると、くだんの店に向かいました。

行ってみると、ご店主はお隣の店の方と楽しそうにお喋りちゅう。これ幸いと
ごった煮状態の台を覗き込みます。
でも、よく見えない。
やむを得ず、店主に声をかけました。
見せてもらうと、その子は思ったよりも大きく、また、鼻が欠けています。
……でも、なんとなく、やっぱり気になる。
念のため値段を聞いてみました。すると。
「1500円」とおっしゃるではありませんか。
有り金ぴったり!
思わず唸りつつも、さらにわが家に居場所があるかを熟考していると、
金額で迷っていると思われたらしく、店主がひと声かけてくださいました。
「なんとなくさ、(その人形と)感じが似てるから、1000円でいいや」
「え?!」
せ、千円? それはいけません。買わなければ、彼女たちに失礼にあたって
しまうでわありませんか!

というわけで、はい、来てもらうことといたしました。
kottouj7.jpg 堂々たるお姿。

あとで合流したSHちゃんと、上階の休憩所で戦利品を見せ合ったのですが。
「なんかねえ、似てるって言われたんだけど、この子、四等身だよね?」
確認すると、SHちゃん爆笑。
そりは笑いすぎだってば。
「いやまあさ、そのぱっつん前髪が似てるってことじゃないの?」
「そうか、そういうことか、そうだよね」
って話に収まり、ついでに、犬を従えた堂々たる姿がなんだか西郷隆盛像に
似ているねって言うはずが、「西郷輝彦にそっくりだよね!」と口を滑らせて
しまい。SHちゃんもしばらく気づかず、ふたりして隆盛さんを輝彦さんと
とりちがえながらお喋りにふけりました。ふっ。

そんなこんなで、この女の子の名前はテルちゃん。犬は、西郷どんの愛犬の
名前をいただいて、ツン。
そのように決定したのであります。
kottouj8.jpg おさまりました。
じつに充実したジャンボリー体験でありましたよ。ほっほっほっほ。

ちなみに、こちらが最初に1000円でKEEPした積み木です。
猫たちの水飲み皿台が欲しかったので。
kottouj9.jpg

……で、話は逸れますけれども。
あっしはあれです、「江戸を斬る」シリーズ中の、西郷輝彦と松坂慶子コンビ、
さらに鼠小僧次郎吉役の松山英太郎がごっつ好きで、テーマソングだって
歌えちゃったりするのですよ。
でも、放映当時、わが家では夜のテレビ視聴はほとんど禁止だったので(なかなか
厳しかった)、たぶん観たのは再放送。
たしか中学三年の頃に受験のため帰宅部となり、夕方からはじまる再放送を見て
ひとりこっそり嵌まったように記憶しておるのですが──(勉強しろよ)、
あの頃の日々の、心の張りのひとつであったなあ、と、懐かしく思い出すです。
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ラララ、骨董ジャンボリー♪ その1
2011年 09月 07日 (水) 18:55 | 編集
これまで、人づてに聞いたり、文章で読んだりして、興味がありながらも
いちども足を運ぶことのなかった「骨董ジャンボリー」
この夏開催のジャンボリーに、はじめて行ってみました。

本日の同伴者は、SHちゃん。
たまたまこちらの招待券を、彼女と一緒にいるときにいただくという
幸運に恵まれまして。その場で日程を打ち合わせて、当日落ち合ったのでした。

kottouj.jpg 駅改札付近。
kottouj2.jpg 奥へ奥へといざなう通路。

会場の東京ビックサイトは、写真のように近未来テイスト。
でも会場内は、渦巻く骨董の世界です。

巨大なフリーマーケット会場(もちろん質は違います)のようで、
なかば口ぽかん状態になりました。
写真を撮ることすら(あるいはその許可を得ることすら)思いつかず、
ただただ歩きまわった数時間。

初めてだから、きっとワケがわからなくなるよね、まずは行きたい
ショップをいくつかチェックしておいて、あとは「これ」というものを
見つけたら立ち止まろう。

あらかじめそんな約束をして、会場に入りました。
するとすぐ目の前に、LUNCOさんのショップ。顔なじみのスタッフに
ご挨拶して、目移りしながらも「まだ入ったばかりだから」と気を
ひきしめ、500円也の半衿を1枚ずついただきます。

つづいて、おなじ通りを会場の端まで行ってみようと、ぷらぷら
歩きはじめました。
すぐ隣のお店で、愛らしい日傘5,000円に釘付けになるものの、まだ入った
ばかりだし、なにより、当日予算は「食費も含めて8,000円」。
これを買ったら、予算の半分以上が消えてしまいます。

「4500円までおまけしますよ」と言っていただいたものの、「また
回ってきます」と別れを告げました。
(ら、あとで、目の前で別の方が買って行かれるところに遭遇。
まさに一期一会なのでした……)

つづいて、SHちゃんに「あたり」がきました。
端のほうの店舗で、古い着物や帯をいろいろ扱っておられる中から、
それは感じのよい麻着物を掘り出したのです。
店主が「それ、いいでしょう? とても好きで、ずっと出さないで
きたんだけど。こんど初めて出しちゃったの」と名残惜しそうに
おっしゃるそばから羽織らせていただくと、おお、似合いますぜ、とっても。

たしかええと、5,000円でしたかね、SHちゃん?
ほんと、いい色と柄でした。

また別の店でスカラベを発見。これがまた、状態もよろしく500円という
お安さで、すぐさまお買い上げ。
kottouj4.jpgこれがスカラベ。古代エジプトで崇められ、
さまざまなモティーフになっていますが、和名ではちょっとその、
「フンコロガシ」なる即物的な呼び名もついているようです。
まあいずれにしても、拡大解釈で「甲虫」と思えばよろしいのかと。

ほかにもあれこれ見て回ったのですが、11:30A.M.を回ろうという頃には
例によって、腹っぺらしのわたくしが音をあげ、ランチをとることになりました。
こちら↓が、いったんランチのために会場外に出たとき撮った、午前中の戦利品です。
kottouj3.jpg
この時点で、わたしは写真左手前の半衿1枚のみ。それと、別の洋骨董店で
「おおきな積み木」1個1000円也を、お金だけ払ってお店に置いてもらって
おりました。(なんせ重かったので)
右下に見えるのが、SHちゃんが入手した麻着物です。

この段階で、まだ会場の半分ほどを見たあたりでした。ランチも
すませて、手元に残った予算は6500円。はたして、掘り出し物に
出逢えるのでしょうか……?    
                       (つづく)
幻の黄薔薇
2011年 09月 02日 (金) 17:57 | 編集
幻の「黄薔薇」あらわる。

こんな惹句を目にしたら、ついふらふらと行ってみたくなるというもの。
暑い盛りにSHちゃんをお誘いして向かったのは、千葉市美術館にて開催
されていた「橋口五葉(はしぐちごよう)展」でした。

二年前に江戸東京博物館で開かれた「よみがえる浮世絵──うるわしき
大正新版画展」を観て以来、新版画と呼称される明治後半から大正、昭和の
あたまにかけての版画に、心熱くしている、わたくし。

まだ新版画という名前も知らぬうちから伊藤深水(いとう・しんすい)や
鳥居言人(とりい・ことんど)の作品をもとにした切手を集めていたこともあり、
もともと、木版画の描線や色づかいが、個人的な好みに寄り添うものだったの
だろうと思います。
stamps.jpg
さて、話を戻しましょう。

先述の「幻の黄薔薇」とはいったい?
と申しますれば、1912年5月(ということは、ぎりぎり明治45年ですね)に
発表されて以来、長く所在が分からなかった作品のこと。

「黄薔薇」と名づけられたその作品は、白黒写真でしか知られておらず、
今回およそ100年ぶりに、公開されることになったそうです。
個人蔵、とありましたから、長らく大切に保管されていたのでしょうか。
そのあたりの事情は明かされてはいませんでしたが、目を瞠る大作でありました。
chibacitymuseum02.jpg
チラシ左寄り中央の写真がそれです。

ほかの作品にも散見されましたが、「黄薔薇」もまた、アルフォンス・ミュシャ
(1860-1939)を彷彿とさせる箇所があり、アール・ヌーヴォー様式のグラフィック
デザインを日本画に取り入れた意欲作であったようです。

当時の評価は低かったそうですが、いま目にすれば、若々しい意気ごみが
色づかいや配置に見てとれて、それでいて手前の黄薔薇を手折ろうとする
女性は、しっとりと落ち着いた、日本らしい組み合わせの着物姿でもあり、
凛と立つ若い女性との対比に興味深く見入りました。

立ち姿の女性は、彼女の夢想する姿なのか、若い頃の姿なのか、はたまた?
などと心勝手に想像するのも、おもしろいことでした。

ほかにももちろん、数多くの作品があり、橋口五葉の創作の軌跡を丁寧に
追って観られました。

また、作品ではありませんが、五葉が自らつけていた家計簿が面白く。
細かな字で丁寧に、絵の具やモデル代、小さなものでは絵葉書いくら、といった
内容が記されているのです。
展示ガラスに額を寄せて、SHちゃんと小声であれこれ盛り上がりました。

全体に満足度の高い展覧会だったなあ。

思い立ったらすぐ行こう、の距離でこそありませんが、機会あらば
また、と思っています。
chibacitymuseum01.jpg
昼食はおなじビル内のレストランで。
ミュージアムショップもきっちりチェック。最近はどこの美術館もショップが
充実してきていて、観覧後に立ち寄るのもおおきな楽しみです。
chibacitymuseum03.jpg 
A4サイズのクリアファイルは使用頻度が高いので、つい買ってしまふ……。

この時点でだいぶ疲れてはいたのですが、そのまま日本橋へ移動。三越に出店中の
黒田商店さんをお訪ねしました。黒田さん、胸元に素敵な釦飾りをつけておられました。
さっそくお願いして写真を撮らせていただきます。
kurodasann01.jpgkurodasann02.jpg おしゃれ!
こちらで入手したものについては、またいずれ、ほかの下駄ともまとめて
記事にいたしたく。(黒田さんの下駄、増えたなあ、と独りごちつつ)

〆は千疋屋総本店で贅沢な白桃パフェ、でありました。
peacpalfe.jpg 文句なく美味。

ただ、残念なことに。
この日は尋常ではなく暑かったため、麻とはいえ着物での中距離移動や徒歩を
繰り返した消耗は、並みたいていのことではありませず。
最後には、電池切れ気味になりました。

というわけで、せっかく事前に打ち合わせて、組み合わせを考えて着た
互いの着物姿を撮る余裕もなく。(笑)
なんとかわたくしめだけ、帰宅後セルフで撮った後ろ姿を載せておきます。
penguin.jpg
この日のSHちゃんが選んだ着物は、不思議な縁でわたしとも結ばれている
ものだったので、ぜひ載せたかったのですが──、後日、チャンスがあれば
また着てもらいましょう。SHちゃん、よろしく~。
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