ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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「七夜月」の夏きもの、その1。
2009年 08月 29日 (土) 15:30 | 編集
七夜月、こと七月は、着物で出たのは五回でした。このブログの
更新記録どおり、じつに忙しかったことも理由のひとつではありますが、
暑さにためらった、という現実も……。

一回一回の内容が濃かったので、二回にわけてUPします。

【 52回目 】
いくどか一緒に遊んでいただいた、k さんの送別会が開かれました。
京都の方のもとへ嫁ぐとの知らせを、いっぱいの嬉しさと、一抹の
寂しさとで受けとめたのは、しばらく前のこと。

送別会へは、よく三人でお喋りを弾ませた、帯作家のかをるさん。そして、
 k さんと知り合うきっかけを作ってくださった、ひよささんのおふたりと
ご一緒に伺いました。
k さんがアンティーク着物店の店長を務めておられたこともあり、
アンティーク着物女子で埋め尽くされる、それは華やかな会場内。
目にごちそう、とはこのことで。
それぞれに、髪型から爪先まで心配りされた着姿が魅力的で、
うふふ、思い出すとなんだかよだれが……。(をい)
主役の k さんも、「麗人」という言葉をそのまま映したような着姿で登場。
昔の映画の中に迷いこんで、さざめく令嬢たちを拝見しているような、
不思議な楽しさを味わえた宵でした。
k さん、お幸せに──。

ひよささんは、わたしも大好きなアザミの着物。かをるさん、垂涎ものの
刺繍むかし帯。アンティークを持たないわたしは、いつもの夏着物で。
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【 53回目 】
現代能楽集 『鵺 (ぬえ)』 を観に、新国立劇場へ。

主役のひとりは、坂東三津五郎丈。
この方は、忘れもしない、31年前にNHK朝の連続テレビ小説
「おていちゃん」に、主役の兄役として出ておられ。コムスメゴコロに、
熱く胸を焦がしたお方です。
さらに、俳優として興味のつきない田中裕子、たかお鷹、村上淳の
四人芝居ともなれば、行かずにはいられないというもの。
仕事の合間を縫って、平日昼間、ふらりと出かけてまいりました。

架空の生き物、「鵺」にひとの心の闇と世情とを負わせ、時代を超えて
オムニバスのように話はつながっていきます。

田中裕子、役ごとに求められる「質」が異なる女を、ときに目を伏せたくなるほど
つややかにあけすけに、ときにしとやかな情感を漂わせ、ときにかろやかに
ステップを踏み、変幻自在に舞台上に出現させて、さすが、と唸らされます。
村上淳、若武者役のときだけ、力が入りすぎたのか科白が聞き取りづらかったのが
惜しまれます。二話目はよかった、荒んだ色気が漂っていました。
たかお鷹、ゆるぎない存在感。最終話の男、好きです。
そして三津五郎。
あいかわらず、お美しい。そして、じつにうまい。──ただ、なぜだか今回は、
芝居の頭から尻尾まで「三津五郎だなあ」と感じておりました。
役ではなく、三津五郎という人が立っている、というような。好きなあまり、
別の(よぶんな)視線が入り込んでしまったのかも……。

いずれにしても、見応えのある出来で、冥い夜を体感しました。終演後に
表に出たとき、夏の陽射しがあまりに眩しく、異和感をおぼえるほど。
夜の部を観ていたら、芝居の続きのように、表の現実世界を徘徊できたやも
知れません。

この日は、まとう都度、かすかに身がひきしまる想いのする上布+麻帯で。
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