ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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心、躍る。「柴田是真の漆×絵」展
2010年 02月 05日 (金) 12:29 | 編集
手をのばして、指先で触れてみたくなって困りました。
と、なにやら唐突な出だしですけれども、一月も末に、ようやく
「柴田是真の漆×絵」展に足を運ぶことができたのでした。
三井記念美術館にて、今月7日(日)まで開催中)
280101.jpg
以前、こちらの記事でも触れたとおり、柴田是真に関する講義を受け、
NHKの美術番組でも触れ、さらに、鏑木清方展で是真に関連する展示を見……、
と、「是真」展を見るにあたっての覚悟とでも申しましょうか、
心もち自体は、じゅうぶんに調っておりました。(笑)

とはいえ、期待が大きいと、うまく噛み合わなかったときの外れ感もまた、
大きくなるもの。
どんな感じだろうと思いながら出かけたのでしたが、
ふふふ、期待をきもちよく裏切ってくれる楽しさでした。

これまで、漆器を見て惹きこまれるような感触を味わったことはあっても、
楽しくなったことはなかったのですが。
なんでしょう、冒頭にも書いたように、とにかく触ってみたい衝動に
駆られるのです。

あの重箱、蓋を外したりしめたり、してみたい。
この雛壇飾りが垣間見える蒔絵印籠、いつまでも撫でさすっていたい。
ひょうたんを使った菓子鉢、菓子を盛ったはいいけれど、
手放せなくてずっと膝の上に置いていそう。
この枇杷の文箱で文をいただいりしたら、文の内容はともあれ、
いつも懐中に忍ばせていたくなるにちがいない。
漆絵も、細部まで見たり、離れて眺めたり、すればするほど
目が離せなくなってきて──。

漆絵画帖の前からは、なかなか動くことができませんでした。

下絵を見るにつけても、形になるまでには、幾度も筆が動かされ、
考えが凝らされていたことがうかがえます。
なおかつ、それを形づくる高い技術がともなっていることも、
伝わってきます。
そうした修練や熟考、技巧が融けあって、いざ、作品を作るときには、
創り手の心中は、言い知れぬ昂奮と楽しさに溢れていたのでは
ありますまいか。

そんなことを勝手に想像しつつ、ため息をついたり唸ったり、
ときにふっと笑ったり。かなりアヤシイ人となって、一巡、二巡……。

ご一緒した mi さんをあまりお待たせしても、と気がついて、
名残惜しい気持ちをそこここに置き散らしたまま、ゆっくりと会場を
後にしました。

手を触れて見たかった想いもそのままに。 
                   
                (夕方以降の話は、また別の日に)
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