ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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およそ50日ぶりに
2011年 05月 03日 (火) 17:27 | 編集
ようやく。
ようやく、着物をまとって外に出たのでした。

ここ一カ月半ほどは、そもそも、仕事以外の用で外出する機会自体が
減っておりまして。

それでも、大好きな「AKA+H」さんのテキスタイル展に足を運んだり(今回、
おしゃべりするだけして、なにも入手いたしませず、申し訳ありませぬ)、
仕事隙間のタイミングが合った mi さんと、震災後初めて、灯屋2さんに
顔を出したり、などはいたしました。

「AKA+H」のテキスタイルデザイナー・Mさんは、素敵な着物姿で
迎えてくださって、心和むとともに、きもの心が疼きました。
(写真を撮らせていただきそびれましたが、ご自身のブログ
色のあるくらし」内で拝見できます)

けれどいずれの日も、前日や当日に余震があり、心落ち着かないまま、
小一時間で失礼してしまいました。

4月末にはいっそう仕事がたてこんで、ちょっと人目には晒せない
ありさまにて……。
その昔、Aさんに言われた「人間だってナマモノなのよ、ちゃんと
洗わないと」の言葉を思い出しながら、パソコンに向かう日々でした。

ひと段落した、5月1日の夜のこと。
SHちゃんとちょいとメールのやりとりをするうちに、思いがけず
「打ち合わせが入らなければ、明日の午後なら、合流できるよ」という
うれしい言葉が画面にあらわれました。
「明日、おつかいものを買いに、銀座に行くかも」と書いたメールへの
返信でした。

ひとりなら今までどおり、さっと行って用件だけ済ませて戻ったでしょう。
でも、久々にSHちゃんと出かけるのであれば──、陽気もよし、
せっかくだから無沙汰続きの着物で出ようかという気もちが、むくむく
湧いてきたのです。

なにしろ、襦袢には半衿もついたまま。
3月中~下旬にかけて顔を出す予定だったさまざまな集まりが中止となり、
袖を通すことなく、箪笥の中にかかっていたのでした。

当日朝になって、あれこれ用事を済ませてから、さて、待ち合わせにむけて準備を。
と、襦袢の上から着物を羽織ってみましたところ。
……なにか、ちがう。とても、ちがう。

3月につけておいたままの、春らしい色の無地半衿では、
どうにももの足りないのでした。

じつは昨年末来、仕事の取材の中で、無理なく楽しみながら、個性ゆたかに着物を
まとう方たちに触れる機会が多くありまして。
どうやら、耳年増ならぬ目年増になっていたようなのです。
(じじつ、年増であろうという突っ込みはなさらぬように。ちょいと意味が
ちがいますです(笑))

さーて、ここからがたいへんなことに。

なまじイメージだけは膨らんでいますから、ああでもないこうでもないと、半衿の
箱をかき回しては合わせて、首を振ってはまた戻し、の繰り返し。
02051102.jpg こんなんなりました。

合わせようと思っていたのは、青系のイカット帯。
イメージは初夏らしく、えりもとはちょっとキュートに、という曖昧なもの。

なにかないか、どこかになにか、と必死で考えるうちに浮かんできたのは、
昔カフェ・マディで買った、弁当箱を包むのに愛用しているやわらかな布。
合わせてみると、おお、ぴったりです。
02051101.jpg しわしわのくたくた。

ですが、正方形で寸足らず、半衿として使うには、バイヤスで最長の長さを
とるために、どうしても切らなくてはなりません。
(でもこの布、大好きだから、もし鋏をいれたらあとで後悔しそう!)という
声も聞こえてきます。
どうするのだ、わたし?

刻々と時間だけが過ぎていきます。
こ、このままでは、せっかくの着物で外出の機会を失くしてしまう!

やむなく、当初合わせようと考えていた帯をあきらめて、合わせ慣れたイカット帯に
変更することに。半衿には、色の褪せた江戸裂をもってきました。
いわゆる「いつものパターン」ですね。
この時点で、本来待ち合わせる予定にしていた時間の、35分前になっていました。

嗚呼。

わたしより現地に近いSHちゃんなら、まだ在宅であろうと、泣きのメール。
「どうにも半衿が決まらなくて、これから縫いつけます」と現状を申告、
待ち合わせ時間を30分延ばしてもらったのでした。

その6分後。
半衿つけ、終了。
「ダッシュで着て出ます」とメールして、だーっと着て、
「終わりました、出ます」のメールを打とうとしてびっくり。
さっき打ったメールの13分後だったのです。

……コレハ、ワタクシ史上、最短記録デハ ナカロウカ??

人間、やればできる。(違)
気をよくして、日傘も忘れずに持ち、ぽくぽくと現地に向かったのでした。

──なんだか長くなってきたので、記事を分けて続けます、ぺこり。
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