ある日とつぜん、着物に目覚めたものの──、さてどうすれば? 迷いながら訊ねながら学びながらの着物日々記録。
*** 着迷いごと ***
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幻の黄薔薇
2011年 09月 02日 (金) 17:57 | 編集
幻の「黄薔薇」あらわる。

こんな惹句を目にしたら、ついふらふらと行ってみたくなるというもの。
暑い盛りにSHちゃんをお誘いして向かったのは、千葉市美術館にて開催
されていた「橋口五葉(はしぐちごよう)展」でした。

二年前に江戸東京博物館で開かれた「よみがえる浮世絵──うるわしき
大正新版画展」を観て以来、新版画と呼称される明治後半から大正、昭和の
あたまにかけての版画に、心熱くしている、わたくし。

まだ新版画という名前も知らぬうちから伊藤深水(いとう・しんすい)や
鳥居言人(とりい・ことんど)の作品をもとにした切手を集めていたこともあり、
もともと、木版画の描線や色づかいが、個人的な好みに寄り添うものだったの
だろうと思います。
stamps.jpg
さて、話を戻しましょう。

先述の「幻の黄薔薇」とはいったい?
と申しますれば、1912年5月(ということは、ぎりぎり明治45年ですね)に
発表されて以来、長く所在が分からなかった作品のこと。

「黄薔薇」と名づけられたその作品は、白黒写真でしか知られておらず、
今回およそ100年ぶりに、公開されることになったそうです。
個人蔵、とありましたから、長らく大切に保管されていたのでしょうか。
そのあたりの事情は明かされてはいませんでしたが、目を瞠る大作でありました。
chibacitymuseum02.jpg
チラシ左寄り中央の写真がそれです。

ほかの作品にも散見されましたが、「黄薔薇」もまた、アルフォンス・ミュシャ
(1860-1939)を彷彿とさせる箇所があり、アール・ヌーヴォー様式のグラフィック
デザインを日本画に取り入れた意欲作であったようです。

当時の評価は低かったそうですが、いま目にすれば、若々しい意気ごみが
色づかいや配置に見てとれて、それでいて手前の黄薔薇を手折ろうとする
女性は、しっとりと落ち着いた、日本らしい組み合わせの着物姿でもあり、
凛と立つ若い女性との対比に興味深く見入りました。

立ち姿の女性は、彼女の夢想する姿なのか、若い頃の姿なのか、はたまた?
などと心勝手に想像するのも、おもしろいことでした。

ほかにももちろん、数多くの作品があり、橋口五葉の創作の軌跡を丁寧に
追って観られました。

また、作品ではありませんが、五葉が自らつけていた家計簿が面白く。
細かな字で丁寧に、絵の具やモデル代、小さなものでは絵葉書いくら、といった
内容が記されているのです。
展示ガラスに額を寄せて、SHちゃんと小声であれこれ盛り上がりました。

全体に満足度の高い展覧会だったなあ。

思い立ったらすぐ行こう、の距離でこそありませんが、機会あらば
また、と思っています。
chibacitymuseum01.jpg
昼食はおなじビル内のレストランで。
ミュージアムショップもきっちりチェック。最近はどこの美術館もショップが
充実してきていて、観覧後に立ち寄るのもおおきな楽しみです。
chibacitymuseum03.jpg 
A4サイズのクリアファイルは使用頻度が高いので、つい買ってしまふ……。

この時点でだいぶ疲れてはいたのですが、そのまま日本橋へ移動。三越に出店中の
黒田商店さんをお訪ねしました。黒田さん、胸元に素敵な釦飾りをつけておられました。
さっそくお願いして写真を撮らせていただきます。
kurodasann01.jpgkurodasann02.jpg おしゃれ!
こちらで入手したものについては、またいずれ、ほかの下駄ともまとめて
記事にいたしたく。(黒田さんの下駄、増えたなあ、と独りごちつつ)

〆は千疋屋総本店で贅沢な白桃パフェ、でありました。
peacpalfe.jpg 文句なく美味。

ただ、残念なことに。
この日は尋常ではなく暑かったため、麻とはいえ着物での中距離移動や徒歩を
繰り返した消耗は、並みたいていのことではありませず。
最後には、電池切れ気味になりました。

というわけで、せっかく事前に打ち合わせて、組み合わせを考えて着た
互いの着物姿を撮る余裕もなく。(笑)
なんとかわたくしめだけ、帰宅後セルフで撮った後ろ姿を載せておきます。
penguin.jpg
この日のSHちゃんが選んだ着物は、不思議な縁でわたしとも結ばれている
ものだったので、ぜひ載せたかったのですが──、後日、チャンスがあれば
また着てもらいましょう。SHちゃん、よろしく~。
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